デジタル腕時計の調整


デジタル腕時計の調整に挑戦!

  巷では、「Gショック」がブームらしい。Gショックと言えば、カシオ製です。
何を隠そう、私の愛用の腕時計もカシオ製です。と言っても、Gショックではありません。

まだまだ現役です。
  この時計、高校生の時に買ったものです(決して、高級品ではない)

使い始めて人生のほぼ半分をこの時計と一緒に過ごしたことになります。(笑)
↑ 早い話が、おっさんになったということか...。

機能は、24H表示、ストップウォッチ、カウントダウンなど一応の機能があります。

唯一欠点があります。

この時計、進み方が激しいんです。



  当時の記憶では、取扱説明書に「平均月差±20秒以内」とあったような気がします。
 
今まで使ってきた感覚では「平均月差+40秒±1秒」くらいに正確に?進むようです。

「遅れる時計よりは、進む時計の方が良い」という諺(ことわざ)があるくらいなので、カシオの時計は良い時計と言う事か...。(笑)

  まあ、田舎の時計店で買ったものだから、こんな物かな?とあきらめていましたが、ネットでいろいろ見ていくと 調整できるらしい事 が分かりました。



  デジタル時計は、クォーツ駆動で正確な時を刻むはずですが、クォーツの元となる水晶(クリスタル)も製造上、個々のバラ付きがあります。
時計の調整は、オートメーションで行っている訳ですが、水晶発信の誤差を調整するトリマーコンデンサをロボットが回しているらしいです。
当然、私のカシオの腕時計にもこのトリマはあります。これを今回 手動で調整 してみました。

裏ブタを外します。
  今まで、何度も電池交換は自分でやってきたので、裏ブタを外します。

大抵は、矢印の個所にふたの薄い部分がありますので、ドライバーなどを使って開けることが出来ます。

経験のない方は、タオルなどで一度時計を包んで作業をすることをお奨めします。
ドライバーなどで開ける際に、滑って指を負傷することがあります。
(私もかつて、やってしまいました。痛かった。(*_*))


 
トリマーはここ!
  調整用のトリマーは、矢印の部分です。

ほとんどの時計は、トリマーがありますが、最近の物も多分あるでしょう...。(^^ゞ

  調整前に、誤差が月差どのくらいあるか記録しておく事が大切です。

そうしないと、トリマーを回すことで時計が進むか、遅れるかの判断がつかなくなり、調整に時間がかかります。


マーキングは忘れずに!   元のトリマーの位置がどこにあったか、マジック等でマーキングしておく事も大切です。
 
今回、私の実験では、だいたいの角度で10度回すと1日1秒ずれるようです。
(もちろん、メーカーによって違いはあるかと思います。)

私の時計の場合、右に回すと時計が遅れました。


  トリマー調整後、すぐに電話の117などの時報に合わせて、統計を取り始めましょう。

約10日、最低でも1日の計測の結果からトリマーを回して、更に遅らせるべきか、進めるかの判断をして、誤差を縮めます。

誤差の統計作業に時間がかかり面倒ですが、かなり正確な腕時計に仕上がるはずです。(もちろん、無料。)

今回の実験で、私の腕時計は 月差+0〜1秒程度 まで押さえる事ができました。

  これで、CASIOSEIKO になりました。(笑)

ファッションではなく、時計の精度で買い替えを買い換えている人にはお勧めです。
(調整が上手く行かなかったから、買い換えても遅くはありません。)

  ちなみに、水晶発信子の特性で、周波数がもっとも高くなるのは20〜30℃です。それより温度が上がっても、下がっても周波数は低くなります。つまり、時計は遅れることになります。

  当たり前ですが、正確な時計は、気持ちが良いですね。(^.^)/


戻る