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自民党の笹川尭総務会長(72)が30日、国際的な金融不安を広げた米下院の緊急経済安定化法案否決を巡り「下院議長は女性で、男性とはリードがひと味違う感じがする。それで破裂した」と述べ、女性議長だったことが否決の一因との認識を強調した。国会内で記者団に述べた。
女性蔑視(べっし)とも受け取れる発言だけに、女性団体などからの反発が予想される。社民党の福島瑞穂党首(52)は「法案の否決と議長が女性であることは何の関係もない。時代錯誤の女性差別だ」として、発言の撤回を求めた。
麻生内閣では中山成彬氏が失言で国交相を辞任したばかりで、党4役の笹川氏の発言がさらなる追い打ちとなる可能性もある。笹川氏はまた、同法案に反対した下院議員について「(米国では)企業の代表取締役が高給、すごいボーナスをもらっているので、ひがみがある。それで出てしまった」とも述べた。
笹川氏は昨年2月、当時の柳沢伯夫厚労相が「産む機械」発言をした際「消しゴムで消せない言葉がある」などと厳しく指摘していた。一方で今年2月にはイージス艦衝突事故で行方不明となり、捜索が続いていた2人について「救命胴衣をつけていないので、恐らく生存の可能性はない」と発言して問題視されたこともあった。
(2008年10月1日06時02分 スポーツ報知)