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【社会】

「名タイ」月末で休刊 夕刊紙1946年創刊、広告減収

2008年10月7日 朝刊

 名古屋市を中心に発行する夕刊紙「名古屋タイムズ」は6日付紙面に、31日付の発行をもって休刊するとの社告を出した。原材料の高騰や広告収入の落ち込みなどで収支が悪化していた。「名タイ」の名で親しまれた郷土紙が62年の歴史に幕を下ろす。

 同社によると、現在は東海3県で即売含む約12万1000部発行。休刊に伴い発行元の名古屋タイムズ社(名古屋市)は解散するが、印刷を担当する名古屋タイムズ印刷(同)は経営を続ける。

 同紙は1946(昭和21)年に創刊し、政治から芸能まで多彩な情報を提供。「庶民感覚の柔らかい紙面作り」が支持を集め、社会文化事業も積極的に展開した。

 当初は「40万−50万部」の売れ行きだったが、大手一般紙が夕刊発行も始めた昭和20年代後半からは減少傾向。メディアや趣味の多様化が進む中、近年の原材料高騰などが追い打ちをかけた。

 蛭川清総務局長は「時代への対応が夕刊専門紙では構造的に難しかった。蓄積したものを紙面で出し切ってゴールを迎えたい」と話した。

 姉妹紙のレジャーニューズも10月末で休刊する。

 

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