東北楽天ゴールデンイーグルスの岩隈久志投手が、佐藤義則投手(阪急)以来、23年ぶりとなる21勝を挙げた。勝ち星はもちろん、防御率・勝率もトップ。プロ野球界のエースの名にふさわしい“3冠”の快挙を確実にした▼2006年から、プロ野球では2段モーションが禁止。彼も投球フォームの変更を余儀なくされ、その中でひじや肩を痛めた。昨年10月、右ひじを手術。今期は、復活をかけたシーズンだった▼先日、岩隈投手の活躍を紹介するテレビ番組が放映された。印象に残ったのは、夫人と娘さんが手作りした絵本『冬はかならず春となる』を手にした場面。苦しんだ日々を思い起こしながら、この絵本に心から励まされてきたと、家族への感謝の思いを語っていた▼オフシーズンには男子部メンバーと唱題を重ね、時間を見つけては座談会に出席するなど、活動にも積極的に参加。常日ごろの粘り強い努力、練習はもとより、信仰で自己を鍛え苦難を勝ち越え、栄冠をつかんだ不屈の姿に、喝采を贈りたい▼日蓮大聖人は「仏法と申すは勝負をさきとし」(御書1165ページ)と仰せである。我らには“絶対勝利の信心”がある。一人一人が各地域の“エース”となって、未曾有の金字塔を打ち立てたい。(濤)
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