仙台放送局

2008年10月6日 13時0分更新

水素発生装置の電気自動車

特殊な溶液とアルミから発生した水素を燃料として走る電気自動車を仙台市の会社が開発しました。従来の電気自動車で必要とされていた大がかりな水素のスタンドがいらなくなり、電気自動車の普及につながると期待されています。この電気自動車は、仙台市青葉区の研究開発会社が開発しました。従来の燃料電池を使った電気自動車は、燃料の水素をガソリンのように街中で補給する大がかりなスタンドが必要でした。
今回、開発された電気自動車は、この燃料となる水素を発生させながら走るのが特徴です。
自動車に取りつけられたタンクにアルミの廃材と、この会社が開発した特殊な溶液を入れると化学反応を起こして水素が発生します。この水素を燃料として燃料電池が発電し、車が走る仕組みです。
タンクを交換すれば、水素が発生しつづけるため、大がかりな水素のスタンドは必要なくなります。開発会社の松岡研二さんは「これまでの電気自動車のように水素をたくさんためる必要がないため、安全性が向上し、低コストも実現できる」と話しています。
この電気自動車は、今月9日から仙台市宮城野区の「夢メッセみやぎ」で行われる環境に関する展示会に出展されることになっています。