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英軍:駐アフガン司令官「タリバンには勝てぬ」 英紙報道

 【欧州総局】5日付の英紙サンデー・タイムズ(電子版)は、駐アフガニスタン英軍最高司令官がイスラム原理主義勢力タリバンとの戦闘について「我々はこの戦いには勝てない」と悲観的な見方を示したと報じた。

 カールトンスミス司令官はインタビューで「英国民は決定的な勝利を期待すべきでない。その期待値を下げることが必要だ」と主張。「我々の戦いは、アフガン軍が対応できるレベルまで(タリバン勢力を)弱めるのが目的。タリバンが交渉の席に着く用意があるなら、それこそが戦闘終結に向けた前進だ。国民も不愉快には思わないだろう」と述べた。

 駐アフガン英軍部隊は現在、南部ヘルマンド州を中心に約8000人が展開。01年の駐留開始以降、英兵の死者数は100人を超えている。同紙によると、ヘルマンド州知事は「英軍が展開しているのに、タリバンは州の半分以上の地域を支配している」と語り、英軍駐留がタリバン弱体化につながっていない現状を指摘した。

毎日新聞 2008年10月6日 12時23分

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