美少女ゲームなどで人気のイラストレーターの西又葵さんがパッケージイラストを手がけた秋田県羽後町の新米「あきたこまち」に例年の7倍以上の注文が殺到し、受注を一時停止していることが明らかになった。
西又さんは、アニメ化もされた美少女ゲーム「らぶドル」などを手がけた人気イラストレーター。6月に開かれた「かがり美少女イラストコンテスト」のゲストとして訪問した際に、パッケージのイラストを手がけることが決まった。
イラストは、稲穂を手にした市女笠姿の女性に羽後町の木である梅、町の鳥であるうぐいすをあしらったデザイン。いわゆる“萌え系”のイラストが農産物のパッケージを飾る異例の試みとして発売前から話題を呼んでいた。
企画したJAうごが、21日午後に公式サイト上で受注を開始したところ、注文が殺到。26日までで1000件、7トン以上の申し込みがあり、処理能力をオーバーしたため、一時的に受注を停止した。営農販売課によると、例年は1カ月あたり120件程度の申し込みがあり約1トンを出荷しており、わずか6日間で約7倍の注文が集まったことになる。同課では受注停止について謝罪するとともに、「事故米などが世間を騒がせているが、これからの農業を元気にしていくためにも、若い人にも農産物への興味を持ってもらうきっかけになれば」と話しており、8日をめどに注文を再開したいとしている。【立山夏行】
2008年10月1日