南オセチア自治州をめぐるロシアとグルジアの軍事衝突からまもなく2か月。ようやくEU=ヨーロッパ連合の停戦監視団が、活動を開始しました。
監視団は1日、南オセチア自治州やアブハジア自治共和国の周辺に設置されたグルジア領内の「緩衝地帯」に入り、パトロールを開始しました。この監視団は、22か国から非武装のおよそ200人で構成されています。
「緩衝地帯」にはロシア軍が展開していて、監視団の活動開始後、10日以内に撤退することになっています。しかし、ロシアは南オセチア自治州とアブハジア自治共和国の独立を承認し、EU側が求めているこの地域への展開を拒否しています。
今月中旬には、この地域の安定化に関する国際会議がスイスで開かれる予定にはなっていますが、対立が今後も続くことが予想されます。(02日11:16)