MSN Japanのニュースサイトへようこそ。ここはニュース記事全文ページです。

ニュース: 政治 政局政策地方行政写真RSS feed

「徹底してやるしかないんじゃないの」妻の言葉に押され 中山前国交相インタビュー(下) (5/5ページ)

2008.10.1 10:43
このニュースのトピックス景気
インタビューに答える中山成彬前国交相 =29日午後、国会・衆院第二議員会館 (川口良介撮影)インタビューに答える中山成彬前国交相 =29日午後、国会・衆院第二議員会館 (川口良介撮影)

 要するに、日本の政治が非常に内向きにになっているということです。世界の中の日本を見ていないでしょ。今度の給油法案、小沢さんは反対でしょ。一方で日米協調といいながら、アメリカが懇請している給油活動に反対している。それで何で日米協調ができるのか。それから、ソマリア沖のインド洋でタンカーやらが海賊やら武装勢力に拿捕される。それを救出に向かっているのは多国籍軍なんですよ。決してね、インド洋というのは平和な海じゃないんですよ。

 あそこは日本へ石油を運ぶシーレーンだよね。それが油が高くなっただけでも騒ぐのに、油が入ってこなくなったら大変ですよ。しかも、タンカーの乗組員というのはほとんど外国人です。過酷な労働だから日本人は行かない。もし本当に危険になったら、彼らはもう船に乗らないですよ。どうするんですか、そうなったら。だから、これは決してアメリカの言いなりじゃなくて、日本の国益上も、もちろんその前に国際協調でテロ対策してるんだけど、これは何よりも日本の国益に大きくつながる話なんだけど、こういうことは全然、報道もされないでしょ。

世界は今、何を問題にしているんだということ

 国民をそういう外の世界から目をそらせてね、ただガソリン代を下げますとか「値下げ隊」とかさ。だって日本のガソリンは税金は1リットル61円ですよ。イギリスなんかは157円です。いま137円かな、ユーロの関係があるけど。ドイツが142円、フランスが134円だったかな? もし日本がガソリン税61円を25円下げるなんてなったら、これは世界から日本はいったい環境問題をどう考えているんだと。今、日本は道路目的税ということでガソリン税を低く抑えてきたんですよ。でも諸外国は環境対策税ということでCO2をできるだけ減らさなきゃいけないということで、ガソリンの消費をおさえるために税金を高くしているんですよ。日本だけそんなことは知りませんなんて、とにかく政権をとるために税金を安くしますと、こんなことで国民が喜んでいる。おかしいと思わないですか?

 もう少し、世界が今何を問題にしているんだということをね、環境の問題だとかテロ対策とか。本当に日本にとって大事なのは資源獲得ですよ。資源獲得競争というのがあるんですよ。そういうことを何も考えない。ただ政権をとるためにね、審議拒否をして、国民生活を混乱に陥れて「これは政府与党の責任だ」と。解散総選挙に持ち込んで政権をとるという、まさに政局一本槍のやり方。だいたい、政権を取るというのは、国民生活を安定化させ豊かにするのが政権獲得の目的だと思うんだけれども、逆に混乱させようという、そういう政党が本当に国民のことを考えてくれるとは私は思いませんね。

このニュースの写真

インタビューに答える中山成彬前国交相 =29日午後、国会・衆院第二議員会館 (川口良介撮影)
インタビューに答える中山成彬前国交相 =29日午後、国会・衆院第二議員会館 (川口良介撮影)
インタビューに答える中山成彬前国交相 =29日午後、国会・衆院第二議員会館 (川口良介撮影)
インタビューに答える中山成彬前国交相 =29日午後、国会・衆院第二議員会館 (川口良介撮影)

関連トピックス

PR
PR

PR

イザ!SANSPO.COMZAKZAKFuji Sankei BusinessiSANKEI EXPRESS
Copyright 2008 The Sankei Shimbun & Sankei Digital
このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。