中洲女みこしの担ぎ手を対象にした防犯教室が7日、博多区上川端町の冷泉公民館であり、中洲のママやOLなど約30人が性犯罪(強制わいせつ、強姦(ごうかん))の被害などについて講義を受けた。
博多署管内では、街頭犯罪は減少しているものの、性犯罪は横ばい。今年も7月までに被害届が28件寄せられ、署の担当者は「氷山の一角」と話す。中洲で働いたり、遊んだ後、未明に帰宅する女性の被害が目立つため、中洲女みこしの女性に性犯罪対策を広める担い手になってもらおうと開いた。
県警生活安全総務課の古川直之係長が、スライドを使いながら約30分間、被害の多い場所や時期などを説明。「意外に10月と11月が一番で多い。帰宅時だけでもジーパンを履いて」と訴えた。
中洲で飲食店を経営する桜木里奈さん(45)は「大変ためになった。店の従業員の女の子にも伝えていきたい」と話していた。【村尾哲】
〔福岡都市圏版〕
毎日新聞 2008年9月8日 地方版