2008/09/23

注意:掲載においては>>1氏の承諾を頂いています


過去ログ◆隣の空き部屋から変な声が聞こえる6携帯はこちら thx!>>509氏

09/23 03:38 アパートへ到着

アパート周辺










【アパートの周辺】想像以上に静かで何も無い所だった。辺りからは虫の声しか聞こえてこない

とうとう現場に到着
事前に長靴から場所を聞いていた為地図では確認していたが、イメージしていたものと全然違う。
このアパート周辺への進入経路が限られているため、部外者が立ち入ることはまずないだろう。
オカルトとしてのロケーションは完璧だと感じた。
>>1氏の書き込みでは「夜は絶対に人通りなんかない」みたいな事を言っていたが、まったくそのとおりだった。
目的のアパートの近くに1件の民家があったが、この家が挨拶をしたという家だろうか?
犬の存在を確認するべきだったが忘れていたため未確認。
以前にも来た事がある長靴に一通りの説明を受けて検証を開始する。

アパート周辺には外灯がないため真っ暗だ。
ロケーションは>>1氏の図面と微妙に違う。民家の位置と道路の位置、そしてワンルームマンションの位置が微妙。
長靴が言っていたように>>1氏の場所割れを防ぐための自衛策だった事を脳内変換してみれば合致するところが面白い。
懐中電灯は各自装備して入るが、目だってしまうため点ける事は出来ない。
部屋の空き家状況を確認するも、暗すぎてカメラのシャッターが下りない。
マニュアルモードでも無理。
明るくなるのを待つしかないのか?

アパートの構造はごく普通の3部屋並びの2階建てだった。
一つのキーポイントであった「お向かいの母子」の部屋であるが、おそらく>>1氏の隣であろう。
すなわち>>1氏の部屋は真ん中の部屋だったという事になる。
>>1氏があのように図面を偽装したのも納得できる形跡も伺える。
それは端の部屋の一方だけが変な形をしているからだ。
なぜこういう形をしているのかよくわからないが、これを変形させたのがあの図面だったと言う事で間違いないだろう。
建物の1階部分は全室空き家で2階部分は暗くてよくわからなかった。
長靴の話しでは、変な声がしたと言われる部屋と>>1氏の部屋が空き家で、母子の家は入居中だと言っていたが、俺には母子の部屋も空き家に見える。
実際に階段を上がって電気メーターを確認したかったが、足音がかなり響くために>>1氏の玄関の前までしか近づけなかった。
ここで母子に不審がられて通報されてしまっては元も子もない。
次にアパートの管理会社を調べようとしたが、管理会社を示すプレートや看板は見当たらなかった。
でも、長靴が不動産屋と直接会っているので後で聞けば分かるだろう。

廃墟01廃墟02










【廃墟画像】669氏が配置についていた方向を写したもの。
画像の右側にに写っている車は横転事故を起こした形跡があり、廃車となっていた。そんなに古い車ではなかった。


廃墟03アパート横空き地










【廃墟画像と空き地画像】右の画像が俺が一番気になった場所。左の画像の右側にある空き地。


いよいよ音声の確認の作戦に移る。
各自担当を決めて他方向からの確認をする。
俺は川側で669氏は廃墟側、そして長靴は道路側と民家側の両方向で見張り役も兼任してもらう。

実際に耳を澄ませて聞いてみるまでもなく、あたりの環境音は虫の声のみ。
車が通る音や人工的な生活音などは一切聞こえない。
このロケーションで外部の話し声が部屋で聞こえたとするなら民家からの声しかありえないだろう。
しかし、民家とは少し距離があり隣接しているとは言えず、民家の話し声が深夜に部屋まで届いたとするなら、かなりの大声で怒鳴り声になるだろう。
>>1氏が録音したとされる音声はまだ聞いていないが、ひそひそ話のような声であるなら完全に否定してしまってもいいと思う。

それよりも、699氏が担当している廃墟の隣の空き地にただならぬ気配というか妙な感覚を覚える。
>>1氏のアパートに必死で集中しているのだが、空き地のほうが気になり度々アパートへの意識が薄れてしまう。
空き地と表現したが、正確には荒れた畑の跡のようだ。
雑草が生い茂り、容易に入っていく事が出来ない。その奥にただならぬ気配を感じる。明るくなるのを待ってここも検証してみようと思った。
さっきから669氏の動きが煩雑で足音や動作音が聞こえてくる。
ここで後の説明に発展するのだが、669氏の動きが気にはなっていたが、何かあればすぐに集合・報告をルールと決めていたため、俺はそのまま自分の役目を続ける事にした。
俺が担当してる場所からは特に不審な音は聞こえないようだ。
長靴はどこにいるかも分からないくらい気配がしない。

仮に現在でも問題の部屋から声がしているとしても、外からでは確認できないであろう。
そこで気づいたんだが、この部屋はベランダが付いていない窓がある。2階だから高さがあるが、コンクリートマイクのようなものを自作して、2階の窓に吸盤でくっつければ>>1氏と近い条件で録音できるのではないだろうか?
ICレコーダーと吸盤加工したマイクさえあれば可能なような気がする。
もちろん許可もなく勝手にこんな事は出来ないが。

音声の検証をしているとき669氏が近寄ってきたので話しを聞くと

「窓から人が覗いてた」

のを見たようだ。

しかも「こっちに何かしゃべりかけてきた」そうだ。

彼はかなり怯えているようで全身で震えていて体を竦めている。
俺が確認した時はそのようなものは見えず、また声も聞こえなかった。
彼は少しパニック状態になっているようなのでとりあえず現場を離れる事に決めた。

コンビニに行き、暖かいコーヒーを与え、詳しく話しを聞こうとするも

「人が見えた」「しゃべりかけてきた」の返答のみ。

現場に来る前から緊張気味だった彼は、恐怖心から「そのようなものが見えた気がした」のではないかと思った。
この後どうするかを聞いたところ彼は「ここで休憩してます」と言ったので俺たちは現場に戻る事にした。
しかし、しばらくして長靴が「669氏を家まで送り届けましょうか?」と言ってくれたのでとりあえず2人でコンビニに戻るとすでに彼はいなかった。
駅までは歩くとかなり時間がかかるし、車の通りもほとんどないこの場所でどこに行ったのか?本当に慌ててしまった。
コンビニの店員に聞くと「車に乗っていかれました」と言うので俺は余計に混乱してしまった。
車は1台で来ているし、669氏の地元でもないと言っていたはずなので友達を呼び出す事は簡単ではないはず。
しかも、事前に話したときは鳥取市内は友達もほとんどいないし土地勘もないと言っていた。
もしかして669氏が何かたくらんでいるのかまで考えてしまったが、じっとしてても解決しないのでコンビニの店員に所轄の警察の場所を教えてもらい、詳しい地図を見せてもらった。
とりあえず警察には事件の方向ではなく「友達とはぐれてしまった」「酒を飲んでいるので心配だ」という理由で問い合わせをしてみたが特に通報や保護の事実は無いようだった。
彼がコンビニに戻ってくる事も考えられるため、長靴に669氏の連絡と警察への問い合わせ電話を頼み、コンビニに残ってもらう。
俺は車を飛ばして駅に行ってみたが彼を見つける事が出来なかった。
いったんコンビニに戻り、長靴の車を取りにいって2台体制にする事に。
彼が消えたコンビニ周辺を探してみたが見つからない。
何度も電話をしてみたが繋がらない。
俺と長靴は混乱していたがよく考えてみると、休日の早朝という事もありこの辺でうろうろ歩いていたらすぐに分かるはずだ。
長靴の「やっぱり駅しか考えられないですね」の言葉に俺も同感だった。
長靴にもう一度駅へ見にってもらい始発の時刻を調べてもらうように頼んだ。
すると始発が出たばっかりでそれに乗ったのではないか報告してきた。
とりあえず留守電を入れているので聞いてくれさえすれば連絡があるろう。
後は警察に定期的に確認をしていくくらいしか打つ手が無い。

アパート外観01アパート外観02










【アパート外観】699氏の件で一度撤退した後戻り明るくなってから撮影

この後は俺が1人で検証する事にする。
669氏が居なくなる前にアパートで撮影のチャンスはあったが、フラッシュ無しでは写らなかったため撮影するには今のほうが都合がいい。
おじいさんに気をつけながらアパートを再調査してみる建物の周りをぐるっと1周回り、空き家状態の再確認。
やはり、お向かいの母子といわれる部屋以外は完全な空き家であった。
しかし、母子の部屋はカーテンのような茶色いものが張ってあってよく判らない。
生活感も全く無いため居住しているとは断言できない状態だった。
電気のメータを見たかったが、玄関ドアの所まで近づいてしまうと確実に気づかれると思ったから。階段を上っていく事が出来なかった。
1階部分の部屋の中を撮影し、よく覗き込んでみたが端の部屋、つまり母子の住む部屋側はなぜこんな形をしているのか不思議だった。
>>1氏の図面では完全なL型だが、実際は普通の3軒タイプに端だけ無理やり一般住宅を合体させたかのような形をしている。正面から見ると普通の平行だが、裏に回ると変形している。
アパートの全景写真を撮ることに成功した時、ふと気づくと、さっきのおじいさんが不思議そうな顔をしてこっちを凝視していた。
思わず慌てた俺は業者っぽいふりをして「おはようございます」と声をかけながら現場を離れていった。

声が聞こえる部屋のドア01声が聞こえる部屋のドア02










【声がする空き部屋の扉】このドアの向こうが>>1氏や不動産屋が声を聞いた部屋

空き部屋01空き部屋04










【母子の部屋の1階】この部屋だけなぜか間取りが違う

その後長靴と残りの墓場と斎場を回り一度休憩しようという事になった。
その後長靴と別れ、俺はアパートにもう一度戻ってから現場を離れた。