【バンコク藤田悟】映画「闇の子供たち」が23日開幕したバンコク国際映画祭で上映中止となったことについて、阪本順治監督が24日、バンコクで記者会見し、「タイの人たちの意見や感想を聞きたかったのに、本当に残念だ」と語った。
子供虐待のシーンなどをカットするなど、タイの検閲を通るよう編集し直し、タイでの劇場上映を目指すという。
阪本監督はまた「タイ日共同制作という形を取っている」と述べ、タイ当局による「無許可撮影」との指摘を否定した。
映画祭の実行委員会は上映中止について「児童売春や臓器売買などの内容を含み、タイのイメージを傷つける恐れがあると判断した」と説明している。
毎日新聞 2008年9月25日 東京朝刊