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はっけんの水曜日
 
勝手にドキドキしながら参加するフェス

人の波。
「こちら最後尾でーす」

■行列店のなぞ

そういえば、前からナゾに思っていることがある。「フェスの行列の出来かた」だ。
幾つか、なんとなく分かっていることはあるのだが。
まず、こういうフェスは、日本各地から出店しているので、「都内の有名なお店」のブースは、実はあまり人気がない。
皆が「その気になれば、いつでも食べに行ける」と思ってしまうからだろう。
都内のまだ新しい店や、地方のお店で、メニューや看板、キャッチコピーが良いものが人が集まるようだ。
大使館や留学生の店は、意外と激混みにはならない(やはり宣伝が地味だからか?)。

でも混んで混んで…行列の先が何か見えなくなったピーク時に流行るのは、「行列が長い店」。「並んだほうが美味しいだろう」と皆、思うのだろう。

では流行ってない店は美味しくないのか?
気になってしまって、誰も並んでいない、某店のカレーを食べてみた。
……これが、美味しかった。
あれれ?

普通の夜店の屋台なら、もっとマニュアルがあるだろうに、世界ものフェス系の客のツボは、まだよく分からない。
ベトナムフェスは高レベルのほうだ、「日本語でメニューと値段を書いてくれないと困るなあ」というフェスだってあるのだ。
来年以降の屋台は、どんなふうに進化していくのだろう。そして何が重要なのか、チェックしたい。

「ベトナム人シェフによる本物のベトナム料理」というキャッチがものすごく効いてた屋台。
中身が分かりにくかったので、オーダーしにくかった例。「ベトナム風ちまき」らしいです。

前々から不思議に思っているのですが、こういうフェスにも、普通の屋台って参加してる。これはエスニック料理は苦手だけどフェスは見たい、という方のためのもの?
あと、ケバブ屋さんも、タイフェスだろうがベトナムフェスだろうが、絶対に出店してたりする。いや、ケバブ、すごく美味しいですけれども。

MCナム&ダンサー

私のこの日の目当ては、ステージで行われるコンサートだった。
ベトナムのアーティストのほか、日本の著名ミュージシャンも数組出演していたのだ。

その出演者の中に、MCナムというラッパーがいた。彼はいきなり「俺はボートピープル!」と言った。さすがにビックリした。
調べたら、ご両親が難民で、日本に渡ったという在日ベトナム人2世なのだそう。
彼のラップは途中でベトナム語に切り替わり、ベトナム人の観客に大ウケしていた。どんな内容のことを言っていたのか、知りたかった。

こういう、「え、ええー!」というものに突然出会えるのも、フェスならでは。

■大成功だよベトフェス!

最終日、私は所用で行けなかったのだが……。
雨が少し降ったりしたものの、全体的には大成功なフェスだと感じた。良かったよベトフェス! ありがとうベトフェス! 
過去、日比谷公園で開催しようとしたら、とんでもない大雨で中止になったこともあったよね! じゃあ屋根のある所にしようと、横浜で開催したら、横浜の人しか来なくてお客さんが多くなかったこともあったよね!(それはそれでいいけども…)。
こんなにたくさん、全国各地の料理店が出店して、雑貨も資料・書籍も売ってて、ライブも盛り上がったの、すごいよ! ステージ部門に関しては、タイフェスよりも充実してたよ!

と、フェスファンとしては、勝手に感動した。

ああ、来年が楽しみだ。今から「フェスと台風がぶつかりませんように」と、念じなければ…。


 
 
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