9月14日 国内線搭乗手続き端末に発生した不具合の原因と再発防止について

平素よりANAグループ便をご利用頂き、厚く御礼申し上げます。

9月14日未明に発生した国内線搭乗手続き端末の不具合により、多数の国内線の便に欠航・遅延を生じさせる結果となりました。ご利用のお客様ならびにご関係の皆様方に多大なご迷惑をお掛け致しましたこと、深くお詫び申し上げます。
不具合発生後、各機器の動作記録の分析など原因究明に努めてまいりましたが、発生原因が明らかになりましたので、今後の再発防止策と合わせご報告申し上げます。

【原因】
調査の結果、搭乗手続き端末を管理しているシステムの暗号化認証機能の有効期限が9月14日未明で切れておりました。その結果、国内空港設置の係員操作型端末が業務開始時に暗号化処理でエラーとなったことが判明致しました。
2005年に端末を管理しているシステムを導入した際、暗号化認証機能については使用するシステムがなく、初期設定(3年)のままとしました。
その後、2007年9月に導入した係員操作型端末が上記の暗号化認証機能を利用することとなりましたが、端末開発過程における社内のチェック漏れにより、有効期間の確認を怠ってしまいました。

【再発防止策】
今後、同様の不具合の再発防止と、システム開発のプロセス改善のために、以下の対策を実施致します。

(1) 他に、端末管理システムの暗号化認証機能を利用したシステムが無いことを確認(実施済み)
(2) 端末管理システムの暗号化認証機能の有効期限延長(実施済み)
(3) システムにおける機能の有効期限について点検
(4) システム開発プロセスにおける標準化の推進
(5) 社外第三者によるシステム開発プロセスの審査体制を確立

弊社といたしましては、昨年5月の通信ネットワークのトラブル発生以降、システムの信頼性の向上と空港でのお客様への対応の充実を図ってまいりましたが、今般の事態を踏まえ、改めて社内の各システムや業務手順を点検し、再発防止に万全を期すとともに、お客様の立場に立った対応が行えますよう努力を重ねてまいる所存でございます。

2008年9月18日
全日本空輸株式会社

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