1997/10/30 結局骨抜きの行政改革
1997/10/29 日本はワールドカップ開催を辞退すべきだ
1997/10/30 結局骨抜きの行政改革
「誰が何と言おうとやる-」そう橋本首相は言い切っていました。
何の話かというと、行政改革、財政改革の話です。
日本の政治は末期症状だとよく言われます。しかし、この言葉が最初に新聞紙面を飾ったのは昭和の50年代です。それから十年以上経った今でも、中身は全くと言っていいほど変革していません。このことは、まず事実として認識して下さい。
私は「全て政治が悪い」と言うつもりはありません。このフレーズはただの逃げ口上だからです。けれども、このフレーズを使いたい人の気持ちは分かります。選挙を行っても、実際は金と権力が物を言います。国民の代表を選ぶ選挙で、実際に国民の真意が生きているかと言われれば、私の答えは「NO」です。
諫早湾の干拓事業を振り返ってみましょう。
あの時、国民の間であれほどの論議が巻き起こったというのに、実際の国民の代表はこの事業を止めるほどの権限を持ち合わせていませんでした。さらに、国民の代表の中から選ばれた総理大臣さえも、この論議を国会に持ち込むことをしませんでした。
この現状を鑑みて、果たして今の国会議員は本当に「国民の代表」といえるのでしょうか?
では、視点を今の行政改革に戻してみましょう。
果たして行政改革は進んでいるか?この質問にほとんどの人は「NO」と答えるでしょう。行政改革委員会の出した答申でさえ不十分であったのに、国会の論議はそれに輪を掛けて不十分にしようと努力しています。
行政改革をやるつもりが無いなら、最初からそんなことを言わなければいいのです。
現状は、
日本代表は10月26日に行われたUAE戦において、引き分けに終わりました。
私は特にサッカーが好きでも嫌いでもなく、基本的にはスポーツファンなので、公平に状況を分析しているつもりです。
現状から見てみれば、現在のサッカー人気の衰退といい、Jリーグの低迷といい、日本という国の風土には、サッカー自体がなじまなかったように思われます。
あまりこういうことを書くと、抗議のメールが大量に来そうですが(^^;
日本の現在のレベルは、マスコミなどが報道しているものよりもずっと低く、冷静に戦力分析すれば、今の成績は至極妥当な物ではないでしょうか?少なくとも、3位に付けていると言うだけでも、日本の実力からすれば大健闘なわけです。
もしも、日本がワールドカップに行けなかった場合、Jリーグはさらなる観客数の減少など、影響は免れ得ないでしょう。
かって、日本にJリーグが発足し、一大サッカーブームになったとき、プロ野球関係者は以外と冷静に見ていました。どうせこの人気も一時期の物だよ、と。
いまや、その分析は現実の物となっています。
当時、サッカーを始めた少年達の母親は、子供にサッカーをやらせることについてこう述べていました。いわく、
「野球は危ない。土のグランドで、バットを振り回して、怪我でもしたらどうするんだ?」
その後、スポーツ医学関係者から次のような報告がありました。
「サッカーは、無理なスライディングなどで、骨や筋を痛める可能性が高く、ヘディングによって、脳に影響があることもある。」
するとどうでしょう?サッカークラブを辞めさせる親が倍増したと言うことです。ブームにのって結成されたサッカークラブは当時3000近くありましたが、現在その数は約3分の1になっています。
ワールドカップの開催も、結局は地方の選挙や利権が絡んだものになってしまいました。これは本来の理念とはかけ離れた物であるはずです。
過去に、ワールドカップに出場したことがないのに、開催国出場した国は有りません。
どこの国も、それが恥ずかしいことだと知っているからです。
もはや、日本で無理矢理ワールドカップを開く必要性は皆無になりました。フランス行きが絶望になった場合、日本は開催国自体をすることが望ましいのではないでしょうか?
景気回復のため、と既に理念はすり替えられています。純粋なスポーツファンとして、無駄な公共投資を促進し、結果として財政赤字を増大させるワールドカップ開催は無意味だと思います。
これらの論理に納得できず、感情的にではなく、論理的に反論される方、メールにて反論下さい。Azumaはいろいろな意見を聞いてみたいと思います。
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