80歳以上は5人に1人が痴ほう症
50%がアルツハイマー病!
日本人の痴ほう症の50〜60%は脳血管性痴呆(主に脳梗塞が原因)と言われてきましたが、最近の研究で痴ほう症の約50%はアルツハイマー病であることが分かってきました。
統計では、65歳〜70歳までの痴ほう症の発症率は5%以下なのに、80歳以上は20%、5人に1人の割合にはね上がり、特に女性の発症率が高くなります。
痴ほう症の研究で成果をあげている鍋島俊隆・名古屋大学医学部付属病院教授(薬剤部長)は言います。「アルツハイマー病の発症原因はまだよく分かっていませんが、初老期に発症する人は遺伝的要素が強いようです。老人斑を作るタンパク質のベータアミロイドが危険因子とみられますが、これはアルミニウムと結合して脳に沈着しやすいので、アルミ製の調理器具等にも注意が必要です」。予防法としては「ボクサーや交通事故で頭を打った人が発症しやすいなど、強い頭部打撲も原因になるようですから、サッカーのヘディングも要注意」です。薬ではアスピリンやビタミンE、女性ホルモン等に予防効果があるようです。脳細胞の炎症や活性酸素を抑える働きがあるためですが、副作用の問題もありますから、必ず医師に相談してから服用してください。
(参考文献:平成9年7月31日、読売新聞)
私の感想
「サッカーのヘディングも要注意」という意見は初耳です。そんな統計が出たんでしょうか?
J・リーグ、ピンチ!?
「老人斑を作るタンパク質のベータアミロイドが危険因子とみられますが、これはアルミニウムと結合して脳に沈着しやすい」という考え方は、私は初めて知りました。ベータアミロイド(アミロイド・ベータ)がアポE4と強く結合する点が今までは注目されていた(97.2.24・読売新聞参照)んですが・・・。
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