9月7日のながさきニュース
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長崎新聞
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燃油、飼料高騰で危機突破大会 県JAグループ
| 「くらし」と「農」を守ることを掲げた県JAグループの大会=諫早文化会館 |
燃油や飼料価格の高騰など農畜産業を取り巻く厳しい情勢を背景に、JA県中央会(山中勝義会長)など県JAグループは六日、諫早市宇都町の諫早文化会館で、「くらし」(消費者)と「農」(生産者)の双方を守ることを掲げた「危機突破大会」を開いた。
大会には、金子知事や本県選出の与党国会議員をはじめ、県内七JAの生産者と消費者団体、商工会関係者ら主催者発表で千五百人が参加。山中会長は生産資材価格の高騰について「過去に例がなく、農村部の崩壊も危惧(きぐ)される。国民生活では食料品等の値上げが家計を大きく圧迫している」と窮状を訴え、「生産者と消費者が手を携えて危機を乗り越えよう」と会場に呼び掛けた。
県JAグループはこれまでに、資材価格の安定対策や経営支援などの独自策として総額約十四億円を投入。大会では、「国や県の強力な支援」を得るため、金子知事、久間章生衆院議員(長崎2区)らに対し「原油・肥料・飼料高騰対策に関する政策の拡充と実効性の確保」などを求める緊急要請文を手渡した。
また、▽安全安心な農畜産物を安定的に供給できる生産・流通体制の確立▽県産・国産の農畜産物愛用運動の拡大−など生産者と消費者に関する四点を盛り込んだ大会決議を採択した。
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