県農業を取り巻く厳しい経営環境を打開しようと、県JAグループ主催の「“くらし”と“農”を守る県危機突破大会」が6日、諫早市の諫早文化会館であった。県内の生産農家をはじめ、消費者団体のメンバーも含め約1500人が参加した。
原油・飼料価格などの高騰が世界的に続いている状況を受け、JA県中央会の山中勝義会長は「生産農家のコスト削減努力も限界にきている。消費者にもこの実情を理解してもらい、手を取り合って農を守っていこう」とあいさつ。来賓として出席した金子原二郎知事も「農業は県の基幹産業。県も精いっぱいこの危機に対応し、国にも求めていく」と強調した。
最後に(1)徹底したコスト削減(2)安全・安心の農畜産物供給の確立(3)消費者との連携強化(4)原油・肥料・飼料高騰対策への政策の拡充を求める‐と4つの実践目標を示した決議案を採択。出席者全員によるガンバロウ三唱で団結して取り組む決意を示した。
=2008/09/07付 西日本新聞朝刊=