現在サーブのトップモデル9-5(図6)に搭載されているV6ディーゼルエンジンです。V型6気筒は、いすゞとアウディのみ市場に提供しており、FF車両に搭載出来るコンパクトなエンジンで、欧州での活躍が期待されています(図7)。
さらに、このコンパクトさを武器に、2002年3月にフランス　ルノーの最上級車べルサティスに搭載され、発売されました(図8)。

このエンジンは、もともといすゞジェミニに搭載されて好評だった4EE1を4バルブ、DI化したもので、現在はポーランドにて生産され、オペルへ供給されています。2000年に発売開始され、オペル アストラとコルサ(日本名、ビィータ)に搭載されています。前述したように、このエンジンを搭載したアストラECO4がドイツの乗用車雑誌にて、性能、使い勝手、維持費、価格の総合的評価で満点(星5つ)を取りました(図9)。
さらに、これをベースに改良を加え、コモンレール化したエンジンを開発し、本田シビックに搭載して、2002年3月に発売開始しました(図10)。
これも、ポーランドのいすゞのディーゼルエンジン工場(ISPOL)にて生産されています。