ドイツでの燃料価格は、日本と良く似ており、ガソリン1に対してディーゼル0.6〜0.7の価格差があります。
ヨーロッパでは、車での長距離移動が一般的で、人によっては1日で1000キロ以上走行する人もいます。この距離はおおよそドイツのフランクフルトからイタリアのフィレンツェまでと考えてもらって良いと思います。年間約8万キロ以上走行する人もおり、そのような人は昔からディーゼルを選んできています。もちろん、逆に近隣の移動のみという極端に走行距離が短い人もいます。
その中で燃料価格が最近5年ぐらいで2倍近くに上がり、さらに貨幣がEUROへ変わって若干税金が上がり、現在ガソリンが1Lで約1EURO(115〜120円)、ディーゼルが0.6EURO(69〜72円)となりました。
経済観念の厳しいドイツでは、この値上げに対し、年間走行3万〜5万kmユーザーが燃費の良いディーゼルへ移行したとも言われています。また規制動向でも述べたように、温暖化について注目されているヨーロッパで、CO 排出の少ないディーゼルに乗る事で、温暖化防止に協力出来るという事も、ディーゼルを選ぶ理由の一つとなって来ています。
先程も述べた様に、ディーゼルの不利だった出力や騒音が、ガソリンと大差なくなった点もプラスとして働いています。