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韓国柔道を世界に伝えた主役たちが一堂に

17日、韓国柔道同友会ソウル総会に出席した国内外の柔道界の元老たち。左から天理大のキム・イテ名誉教授、チャン・ギョンスン元国会副議長、大韓柔道有段者会のヨ・サンファン会長、ドイツ柔道協会のハン・ホサン名誉総監督、大韓柔道会の金正幸(キム・ジョンヘン)会長。
 韓国柔道を世界のトップに導いた主役たちが一堂に会した。1991年の創立以来初の「世界韓人柔道同友会」総会が17日、ソウル世宗文化会館で行われた。総会には国内外の柔道界の元老およそ120人が出席。大韓柔道の金正幸(キム・ジョンヘン)会長(65)は、「海外で苦労した方たちこそ、韓国柔道を世界に知らせた主役」と感謝を伝えた。

 韓国柔道を語る上で、海外の柔道家たちの役割を欠かすことはできない。1955年7月、故ソク・ジンギョンら6人で構成された「欧州柔道使節団」がドイツなど欧州遠征を行って以降、多くの柔道家たちが米国や欧州などに赴き、世界の柔道界の流れを韓国に伝えた。

 1964年から36年間、柔道ドイツ代表を指導したドイツ柔道協会のハン・ホサン名誉総監督(69)は、技を重視する日本柔道とは異なり、パワーを軸とする欧州式柔道を韓国に紹介した第一人者だ。日本柔道の名門、天理大学のキム・イテ名誉教授(68)は、60年代に日本人選手が最も恐れていた選手だ。64年東京五輪銅メダリストのキム教授は、「北京五輪の金メダリスト、崔敏浩(チェ・ミンホ)の初戦を見て金メダルを予感した。最近の韓国人選手は技ばかりでなく、試合に臨む姿勢まで完ぺきな柔道をしている」と語った。

 韓国唯一の10段、チャン・ギョンスン元国会副議長(87)は「海外の柔道家とともに世界の頂点に立った韓国柔道を見て感慨無量だ」と述べた。また、大韓柔道有段者会のヨ・サンファン会長(71)は「柔道の発祥地は日本だが、『道』の精神は韓国から渡ったもの」と話した。今回の行事のために、世界12カ国から集まった32人の「世界韓人柔道同友会」会員らは、竜仁大訪問や顕忠院参拝などの日程を終え、22日に帰国する。

チョン・セヨン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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