北京(AP) 中国の陳竺衛生相は17日、有害物質メラミンに汚染された粉ミルクで腎臓結石を発症した乳児が浙江省で新たに1人死亡し、死者が3人に増えたと発表した。
汚染粉ミルクで腎臓結石になった子どもは全国で6244人に増え、うち158人は重症。これまでの死者2人は甘粛省で報告されていた。
中国の国家質検総局が16日にウェブサイトで発表したところによると、同局が109社の製品サンプルを検査したところ、22社の粉ミルクからメラミンが検出された。
広東省の1社は、粉ミルクをバングラデシュやイエメン、ミャンマーに輸出していた。ただしこれまでの検査では、同社の輸出向け商品にメラミンの痕跡はなかったという。
こうしたなか香港の食品当局は、この企業が製造したアイスクリームからメラミンが検出されたことを受け、自主回収を命令した。当局はウェブサイトで、通常の消費でアイスが人体に大きな影響を与える可能性はないものの、小さい子どもが食べるべきではないとの見解を示した。