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2008/09/15

セックスを楽しむヒント

先日、結婚したばかりの友人にセックスについて相談を受けました。彼は二十歳代後半で、最近見合い結婚するまでは彼女も一人もおらず、当然セックスもしたことがなかったという人物です。そういう彼が、セックスでうまく彼の妻を悦ばせることができない、というのです。しかし、適当にペッティングを施し、互いの身体に触れ合って、それで彼女のほうが十分濡れて、挿入して……そうして、ちゃんと一通りセックスはできているらしいのです。でも、盛り上がりにイマイチ欠ける。なんか彼女を十分悦ばせられていないんじゃないか、という危惧があるようなのです。そこで僕は考えてみました、彼が今以上にセックスを楽しめる方法について。


セックスを楽しむ、ということとその現実

セックスというのは本来、子孫を残すという生物としての人間に課せられた究極的な義務を果たすための行為として、多くの生物のそれと同様、雄と雌が生殖器を擦り合わせるというものです。しかし、人間は永らく、単に生殖行為としてだけではなく、娯楽としてセックスを楽しんできたというのもまた事実といえましょう。


そうしてセックスを楽しむとき、我々は互いに対して奉仕し、快感を共有し合おうとします。これはセックスの在り方として健全であって、これなしにはセックスは成立しません。しかし、とりわけセックスの経験が浅いころというのは如何にして交渉相手を悦ばせることができるか、などということには到底思い至らないことが多いです。単に乳首を口に含み、舌でコリコリと舐めるばかりでは、女性の得る快感など小さなさざなみに過ぎず、やがて慣れてうんともすんとも言わなくなるのがおちです。そこで我々男性アダルトヴィデオを見て加藤鷹の指づかいに見入ったり、チョコボール向井の女性の精神の昂ぶりを盛り上げるパフォオマンスに感嘆したりして、その方法を学ぼうとします。しかし、そうした努力は往々にして水泡に帰すことが多く、実践ではあまり適当な効果を得られないのも事実です。そうしたつまづきを経験し、我々男性は悟ります。嗚呼、あれは女優さんの演技だったのかしら、と。


感じさせる

セックスで女性を快感の坩堝へと誘おうとしたとき、有効な方法がひとつあります。それは、確実にその対象たる女性が性感をもよおす身体の部位(性感帯)を、他の性感帯に仕立て上げたい身体の部位と同時に愛撫するということなのです。そうすることで、快感を得ている状態の女性は、自分がいったい身体のどの部位から性感を感じているのかが曖昧になって、わからなくなってしまうそうです。そうすると、元々性感帯であった部分だけでなく、そこと同時に愛撫していた部分も性感帯として彼女の体内で認識されるのだというのです。きっと、いたづらに愛撫し続けるだけでは効果は薄いのでしょう。だから、快感をあらゆる部位に伝播させ、増幅させてゆく。こういう方法は非常に有効的かつ効率的な方法だと思いませんか?


僕はこの方法を用いることで、以前つきあっていた女性の足裏、脇、首筋、手のひら、耳など、おっぱいと股間部分以外にいろいろと性感帯としてゆき、そうして性感帯が増えたあとでは、ずいぶん前戯が楽しくなった記憶があります。それで、この方法を新婚の彼に教えてあげたのです。すると、数日後彼が満面の笑みで僕にこう語るではありませんか。「xiscoさん、こないだ教えてもらった方法、あれうまくいきそうです!嫁がね、アンッて声出すようになったんですよお。ええ、これからも続けて感じさせられるように頑張りますわ!」ねえ、いい話ではありませんか。経験の殆んどない彼が新妻のために思い悩み、努力して悦ばせようとしている姿に、僕は胸を打たれる思いです、ホントに。


ついでといってはなんだけど

それから、僕が彼に対して危惧していることというのは、挿入してから後のことです。挿入して、それからはひたすら腰を振ってばかりいやしないかしら、あるいは自分の間だけで腰を振るのを止めたり、また動かしたりしてはいないかな、と。セックスというのはひとりでやるものではありませんから、相手が当然あるわけです。とりわけ、受け手として認識される女性のセックスというのは、実際に挿入して腰を振る*1男性の側が考え、思いやらなければなりません。つまり、腰を振るにしても女性がどういう状態にあるかをちゃんと見ていて上げる必要があると思うのです。女性の呼吸にあわせ、無理のないように腰を動かす。女性の性感は男性と違って断続的に訪れるもののようですから、腰を振るのも激しいのを数十秒だけして、射精しそうだから抜いてみたり……というのは、男性の勝手な行為です。ゆっくりとでいいから、女性の快感を増幅してあげられるような継続的な腰振りが必要です。そういう思いやりの上に、悦びは訪れるのです。これについても、彼とまた話す機会を作ろうかしら、と思っています。

*1:もちろん騎乗位ってのもあるけどね

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