September 15, 2008

米国市民権

実を言うと米国市民権を取得した。
永住権を取得して15年目の決断だった。
利点は選挙権、面倒くさいのはジュリーデューティー。
これによって私はアメリカ人となったわけだから
言論の自由を得たわけ。
申請料に700ドル以上も払ったが、その価値はあると思う。

マッケーン候補は演説の際
「私が大統領になったあかつきには税金をあげるようなことはしない。
しかし私のライバル(オバマ氏)が大統領になれば
大幅な税金の値上がりとなるだろう」とぶち上げた。
日本だったらこれは大問題だろう。

TVを見ていてこれほどの衝撃を受けたことはここ最近なかった。
言論の自由に尽きる。

アメリカではTVコマーシャルでライバル会社の商品のバッシングを
平気でやる。言論の自由。
日本とアメリカではその尺度が違うが
アメリカ人となった今、より大きなそれを得たわけである。

思い出すのはジャイアント馬場さん。
ラスベガス・ヒルトンのコーヒーショップでの会話だが、
『その時、相手をとことん追い詰めるなんてことはしちゃあ駄目だ。
 窮鼠猫を噛むということだ』

その例にピッタリあてはまるわけではないが
PRIDEの「ドリームステージ・エンターテインメント」が潰れたのは
たった一人の人間の恨み節からである。

その男(Tとする)は金に困った時に「情報を提供するから報酬がほしい。
私はプロレスリングオブザーバー等のアメリカのメディアを動かす力がある。
もし買ってくれないのなら貴方の会社の悪い部分をスキャンダルにする」
とドリームステージのロサンゼルスの事務所にいたYさんに手紙を送った。

Yさんは断固として取り合わなかった。

そしてしばらくしたら、スキャンダルは現実のものとなり
その流れでフジテレビが放送を中止。そして取引停止。
そしてお金が回らなくなったPRIDEは終わった。

日本のTV局は簡単に引いてしまう。
例えばプロレス団体のトップにめかけがいるだの、
人の仕事を奪うために圧力をかけただの、
そんなスキャンダルが大きくなれば
いとも簡単に放送中止ということになりかねないだろう。

だからこそ団体のトップは品行方正でいなければならない。
今回の大麻力士問題での日本相撲協会の慎重な対応は
スキャンダルの恐ろしさを浮き彫りにしていたと思うし、
そういった意味でかつて所属選手に大麻問題が発覚した際の
武藤社長の対応は賢明だったといえるだろう。

圧力をかけ人から仕事を奪った男には
必ずバチがあたる。まして複数の人間に対してそれを行った人間は
より大きなバチがあたるのである。







jimmysuzukiusa at 11:03 │Comments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ!

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