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開業47年でなんと初めての黒字に 大阪市営地下鉄中央線
このニュースのトピックス:橋下府政
大阪市営地下鉄中央線が、近鉄けいはんな線との相互直通運転の開始などで、昭和36年の開業以来初めて平成19年度決算で黒字(38億円)になったことが9日、わかった。仮に大阪府の橋下徹知事の構想通り、ベイエリアにある大阪ワールドトレードセンタービル(WTC)への府庁移転が実現すれば、「さらに収益アップにつながることは確か」(市交通局)としており、新たなドル箱路線への成長を期待している。
同市営地下鉄はニュートラムを含め9路線あるが、突出した稼ぎ頭の御堂筋線や谷町線の黒字で他線の赤字を補う形になっていた。
一方、18年度まで赤字が続いていた中央線は、18年3月に学研奈良登美ヶ丘駅まで開業した近鉄けいはんな線との相互直通運転がスタート。
臨海部の土地売却がやや進展したことも手伝い、3億円の赤字(18年度)から一気に黒字に。経営効率を示す経常収支比率も126・4%で、御堂筋線の195%には及ばないものの、谷町線の117・4%を上回るまでになった。
WTCへの府庁移転構想案では、23年度にも入居が始まることになっている。実現すれば、中央線のコスモスクエア駅などが通勤駅になるとみられ、職員の通勤手当が年約2億円増えるという府の試算もある。