東京五輪招致に「ＴＯＫＹＯ体操」ＡＫＢ４８が披露

　２０１６年五輪招致を目指す東京都は１２日、誰もが楽しくできる新しい健康体操として考案されたオリジナルの「ＴＯＫＹＯ体操」を作った。同日、都庁内で、イメージリーダーを務めるアイドルグループのＡＫＢ４８が若さあふれるフレッシュな体操を披露、石原慎太郎知事もリズミカルな動きを見せた。

　「ＴＯＫＹＯ体操」は五輪招致の機運の盛り上げと、若い世代の運動不足解消を目的に作られた。難しいステップなどもあり、ラジオ体操に比べて激しい動きも盛り込まれたのが特徴だ。

　また、年配者も含め幅広い世代が楽しめるよう、椅子に座った状態でできるやさしいバージョンもあり、肩こり解消やメタボリック対策として無理なく続けられる健康体操としての普及を目指している。

　同体操のイメージリーダーでＡＫＢ４８のメンバー、大島麻衣さん（２１）は「楽しい体操なので、同世代の人に広めたい。オリンピックが東京で開かれたら幸せ」とコメント。中高年のイメージリーダーとして参加した、俳優で漫画家の蛭子能収さん（６０）は「簡単そうに見えて難しいと思うのは僕だけかな。練習をすれば楽しめるようになる」と会場の笑いを誘った。

　記者会見の冒頭、石原慎太郎知事は「今までにない体操。若者と年配者、両方に楽しんでもらいたい」とあいさつ。照れながらもポーズを決め、体操を通じて五輪誘致の機運が盛り上がることを期待した。

　ＡＫＢ４８　作詞家の秋元康氏が総合プロデュースする女性アイドルグループ。平成１７年に誕生し、秋葉原にある専用劇場「ＡＫＢ４８劇場」で、ほぼ毎日公演を行っている。グループ名の由来は、メンバーの人数が４８人であることと、活動拠点である秋葉原の略称「秋葉」から来ている。