第32回モントリオール世界映画祭でグランプリに輝いた『おくりびと』が13日(土)、全国219スクリーンで封切られた。
米アカデミー賞の日本出品作にも決まり、さらにこの日、北京で開催中の金鶏百花賞で観客のアンケートによる作品、監督、主演男優賞の3冠を達成。世界各国で認められた勢いそのままに、初日だけで1億円の興収が見込める好スタートとなった。
メイン館の東京・丸の内プラゼールで舞台挨拶に立った滝田洋二郎監督は、満員の客席に「あまり朝から満員になる映画を撮ったことがないので感動している」と感無量の面持ち。主演の本木雅弘も「いい風がたくさん吹いて、作品が一人歩きして不安になるくらい」と喜びをかみしめた。
米アカデミー賞の日本出品作にも決まり、さらにこの日、北京で開催中の金鶏百花賞で観客のアンケートによる作品、監督、主演男優賞の3冠を達成。世界各国で認められた勢いそのままに、初日だけで1億円の興収が見込める好スタートとなった。
メイン館の東京・丸の内プラゼールで舞台挨拶に立った滝田洋二郎監督は、満員の客席に「あまり朝から満員になる映画を撮ったことがないので感動している」と感無量の面持ち。主演の本木雅弘も「いい風がたくさん吹いて、作品が一人歩きして不安になるくらい」と喜びをかみしめた。
配給の松竹によれば、「当初のターゲットだった50代以上に加え、30代にまで客層が広がっている。平日も落ちの少ない興行になりそうで、モントリオールの受賞が布石となって、あらゆるところで内容面が伝わったのも大きい」と分析。当初の目標興収20億円を“上方修正”して、30億円超えを狙うほどの大きな期待を寄せている。
すでにアメリカ、フランスなど50カ国から配給に関する問い合わせが来ており、韓国の釜山国際映画祭(10月2~10日)の「アジアの窓部門」への出品も決定。滝田監督は「死をテーマにしているが、生きるための映画。国を問わずたくさんの人に見ていただきたい」と話した。
ヒロインの広末涼子は、「この作品に出合えたおかげで、大好きだったおじいちゃんの別れを悲しみだけではなく、いい形で向かい合うことができた。私自身も生きていくことに前向きになった」としみじみ。そして、本木が、「作品がどう育つかは、皆さんにゆだねられています。僕が“おくられびと”になるころに、過去の名作として『あんな仕事やったなあ』と思いたいので、よろしくお願いします」とアピールし、会場を沸かせた。
すでにアメリカ、フランスなど50カ国から配給に関する問い合わせが来ており、韓国の釜山国際映画祭(10月2~10日)の「アジアの窓部門」への出品も決定。滝田監督は「死をテーマにしているが、生きるための映画。国を問わずたくさんの人に見ていただきたい」と話した。
ヒロインの広末涼子は、「この作品に出合えたおかげで、大好きだったおじいちゃんの別れを悲しみだけではなく、いい形で向かい合うことができた。私自身も生きていくことに前向きになった」としみじみ。そして、本木が、「作品がどう育つかは、皆さんにゆだねられています。僕が“おくられびと”になるころに、過去の名作として『あんな仕事やったなあ』と思いたいので、よろしくお願いします」とアピールし、会場を沸かせた。