9月 第2回 【未来予言の馬鹿】

日本テレビ『モクスペ』の収録が終わりました。
題して、
『緊急検証！世紀の大予言スペシャル～人類滅亡７の警告～』
9月18日放送ですので、皆様ご覧ください。

まずのっけから、いかがわしい人物が登場した。
それは、ヒットラー。
この男、「1989年から2000年にかけて人類は自然から手ひどく復習される。」と予言したという。
これがあの、94年のロスの大地震であり、95年の阪神淡路大震災であった、というのだ。

これがなぜ大予言なんだ！？
11年間に世界の各地で様々な自然災害が起こっているのだ。
例えば、理科年表を開いてみるとよい。10年間もとれば、世界各地に様々な大地震・大洪水・台風・豪雪・寒波・山火事・津波・旱魃などが繰り返し起きているではないか。
そんなの予言でも何でもない。騒ぎ立てる五島勉さんよ、一度でも理科年表を見たことがありますか？

なんと、あの聖徳太子が予言者だったとオカルト秋山某が述べた。
「聖徳太子は、太平洋戦争を予言していたのだ。」という。アメリカの勝利、また核戦争も予言したそうだ。
何を馬鹿なことを！
第一、当時アメリカという国があったのか。無い国の勝利をどう表現したのか。

これらの予言とやら、単なる言葉の『解釈』、いや解釈にも及ばない。単なるこじつけ、つまり、あて推量なのだ。

最近、話題のブラジルの予言者ジュセリーノ。
彼は夢、つまり予知夢でこれまで9万件の予知をした、というのだ。16歳からやりはじめて、ニューヨークの同時多発テロ、阪神淡路大震災を予言したそうだ。

なんだって！？
9万件の予知夢だって！？
この30年間、毎日夢を見たというのか？それでも1万件ではないか！
一日、9個の予知夢を見たとでもいうのか？
人はたまにおかしな夢を見る。だが、これが予知夢であることはない。夢の大部分は、家族・友人のことなどだ。
なぜ、ブラジルで神戸の夢を見るのか。しかも、このような予知夢を一晩に9個も見るなど、まったく荒唐無稽。
つまり、ジュセリーノとやら、単なる嘘つきなのだ。

みなさま、ともかく放送をご覧ください。