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サンルダム本体に予算 開発局概算要求 23億円 漁業者不同意のまま(08/30 06:33)
開発局が来年度予算の概算要求で、上川管内下川町に計画中の天塩川水系サンルダムについて、本体工事費を含め約二十三億七千万円を計上していることが二十九日、分かった。本体工事費の計上は初めて。下流域の漁業者の同意は得られておらず、自然保護団体も「見切り発車だ」と猛反発している。 サンルダムは堤体の高さ四十六メートル、総貯水量五千七百万トンの多目的ダム。総工費は五百二十八億円。サンル川は道内有数のサクラマス繁殖地で、工事予定地では環境省のレッドリスト最上位となる絶滅危惧(きぐ)1類のコガタカワシンジュガイも多数見つかり、魚が遡上(そじょう)できるかどうかを調べる魚道実験は延期された。 旭川開建によると、本体工事は二〇〇九年後半に着手し、工事期間は五年の予定。開発局が委嘱した天塩川魚類生息環境保全専門家会議が、環境対策を検討中だ。 天塩川水系では漁業団体と開発局との工事協定があり、河川工事は事前の同意が必要。下流域の北るもい漁協(本所・留萌管内羽幌町)は「問題点を精査し判断する」として、現段階では不同意の姿勢を変えていない。 環境保護団体は「専門家会議で保全策を検討中に工事予算を計上するのは許し難い」(道自然保護協会)、「ダムありきで、堤防強化などの身近な防災対策が後回し。疑問をぶつけていく」(下川自然を考える会)と反発する。 旭川開建は「まだ時間があるので、漁業者の同意を得るよう努力する。広く意見を聞き、ダムが必要と判断した」と話している。 |
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