藻がついて体毛が緑に変色したホッキョクグマ=名古屋市千種区の東山動物園、佐藤慈子撮影
いつになったらシロクマが見られるの?――。名古屋市千種区の東山動物園でホッキョクグマの体が緑色がかり、来園者の目を引いている。
ホッキョクグマの毛は空洞で透明。光の反射で白く見える。ところが今年は、猛暑でプールに大量の藻が発生して毛の中に藻が入り込み、緑色に見える。水道代が昨年よりかさみ、節水対策でプールの水替えを週1回に減らしたことも響いた。
来園者は、シロクマならぬ“ミドリグマ”に驚き、「何とかならないか」との声もあがる。
毛の中に入り込んだ藻は自然に取れず、飼育員は「クマをデッキブラシでゴシゴシこするわけにもいかないし」と困り顔。すでに夏毛が抜け始めていて、気温が下がる10〜11月にはシロクマが再び見られるだろうと話している。