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ロシア爆撃機、ベネズエラに グルジアめぐり米を牽制

2008年9月11日12時12分

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 【モスクワ=星井麻紀】ロシア国防省は10日、ロシア空軍の戦略爆撃機「ツポレフ160」2機がベネズエラの空港に着陸したと発表した。インタファクス通信などが伝えた。ロシアは、米国がグルジアに対する人道支援物資の輸送として黒海に軍艦を派遣したことに不満を表明しており、今回の動きは米国の対応を牽制(けんせい)する狙いがあるとみられる。

 ロシアの太平洋艦隊は、反米チャベス大統領率いるベネズエラの海軍と11月に合同演習をすると伝えられており、両国の軍事的な接近は米国を刺激する可能性もある。

 爆撃機は北極海と大西洋の公海上を13時間かけて飛行。途中で北大西洋条約機構(NATO)の複数の戦闘機に追尾され、ロシア空軍の戦闘機「スホイ27」が護衛したという。今後、数日間にわたって訓練飛行を行い、ロシアに帰還する。

 ロシアのメドベージェフ大統領は先週末、「ハリケーン被害者への人道援助のために、ロシアがカリブ海に軍艦を送ったら、米国人はどう感じるか興味がある」と発言し、グルジア紛争を巡る米国の対応に不満を表明していた。

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