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今里筋線、当て外れ 乗客見込みの4割

2008年09月10日

 大阪市は9日、06年末に開業した市営地下鉄今里筋線の07年度の1日平均利用者数が、市が見込んだ12万人の4割に満たない約4万4千人にとどまったことを明らかにした。同線単独の収支は約108億円の経常赤字で、計画段階の見通しの甘さが浮き彫りになった。東淀川区―東成区の約12キロを結ぶ今里筋線は、大阪市営地下鉄で16年ぶりの新線で、今回初めての通年決算。今里駅から東住吉区まで南に約7キロ延伸する計画もあるが、採算性が疑問視され、着工は凍結されている。

 市がこの日発表した公営企業会計決算では、市営地下鉄8路線とニュートラム全体で194億円の経常利益が出た。07年度の利用者数は計約238万人で前年度より約1万8千人増加。御堂筋線、谷町線、中央線の利用者数が好調で、今里筋線を含む他の赤字路線をカバーした。

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