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夫から見た、妻たちの「主人在宅ストレス症候群」(上)

【PJ 2007年07月16日】− 記者(団塊世代約700万人の一人)には急迫の大問題であっても、若い記者諸君にははるか先の話だ。せいぜい両親のやや深刻化した夫婦げんかの原因にすぎないだろう。

 2007年から09年にかけていっせいに定年退職を迎える団塊退職者の人数は280万人程度と推定されている。約四十年近く家庭から逃亡していた夫たちがいっせいに戻ってくるわけだから、妻たちには差し迫った、深刻な恐慌を予感させる。

 「元気で留守が取り柄であった夫が帰ってくる」

 夫の「永続的な帰宅」は恐怖だ。妻に加わる強いストレスが引き金になって体に変調をもたらすらしい。高血圧、胃潰瘍、うつ病、自律神経失調症、最悪はガンが引き起こされるという。夫在宅ストレス症候群である。かくして夫は家にいること自体をうとまれる。あるいは拒まれる。

 「なぜだ?」

 時系列で見れば、家に帰りたくない夫たちが話題になったのはバブル時代だ。「帰宅拒否症候群」が先行指標として現れた。そして、団塊大量退職時代をむかえ、妻たちに番が回ってきた。つまり夫婦がそうであるように、「帰宅拒否症候群」と「主人在宅ストレス症候群」とは一対の現象ではあるまいか。

 記者は三十代前半に優雅に一時期を過ごした体験がある。ほんの数カ月であったが、昼間観ることのできなかった演劇、映画さらにレストランへ出かけた。どこへ行っても女性ばかりだった。その場にいい年回りの男がいるだけで、奇異な目で見られた。すべての女性ではないだろうが、専業主婦ははるか前から自分らしさを求めたり考えるチャンスと時間に恵まれていた。

 夫は会社と一心同体で生きてきた。それ以外の自分がどこにあるだろう。夫の自分探しはまだ始まってもいない。妻ははるか先を走っている。何をしたいか、老後のテーマは確保している。

 夫と妻に生じたギャップ。退職の日、否応なく夫婦は向き合う。病を育む構造がポッカリ穴を開けてまちうけている。【つづく】

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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 吉川 幸雄【 神奈川県 】
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