近畿夜間中学校生徒会連合会：生徒集会「思いを聞いてや知事」を公開−−７日　／大阪

　◇就学援助制度継続を訴える
　近畿１５校の夜間中学生でつくる「近畿夜間中学校生徒会連合会」は、７日午前１０時から大阪市北区扇町２の北区民センターで開く生徒集会「夜間中学生の思いを聞いてや知事」を一般に公開する。
　所得が低い生徒の通学費などを支援する府の「就学援助制度」について、府の財政再建プログラム案が来年度以降の廃止方針を示したことに対する意見発表会。戦争や障害など学齢期に中学へ通えなかった背景を交え、夜間中学生が制度の継続を訴える。
　公立の夜間中学は府内に１１校あり、約１４００人が通う。夜間中学生には国が学齢生徒にしている就学援助がなく、府は７１年に同制度を設立。生活保護を受給するなど低所得の生徒に対し、夜間中学を設置する７市と折半して支援してきたが、府は今年度の府負担分１７２３万円も１割削減することを決めている。
　生徒集会では、中国残留孤児や在日コリアンら夜間中学生約１０人が学習機会の保障などを主張。７月臨時府議会で、橋下徹知事に制度継続を訴えた府議も参加を予定している。
　問い合わせは同連合会顧問の由利元次郎さん（０８０・１４７５・７５８３）。【平川哲也】

９月３日朝刊