東京・日本橋で、野村不動産が5日着工した再開発ビルの工事現場が、明治期からの毎日新聞の記事をパネル化したフェンスで囲まれている。
江戸時代から街道の起点として栄え、今も百貨店や金融オフィスが建ち並ぶ街の変遷を、日本で最古の東京日日新聞(現毎日新聞)で振り返ろうと企画。関東大震災や地下鉄開通の記事から、当時を生きた人の息づかいが伝わってくる。
高層ビルに交じり昔ながらのすし屋や魚屋は今も健在。足を止めた会社員は「オフィス建て替えがあっても、情緒の豊かさは変わらず日本の中心であり続けてほしい」。【井崎憲】
毎日新聞 2008年9月8日 19時25分(最終更新 9月8日 19時41分)