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成田−羽田空港間に特急構想 直通1時間に短縮

2008.8.16 00:43
このニュースのトピックス鉄道マニア

 成田空港と羽田空港を結ぶ特急運行構想が動き出す。国土交通省は平成21年度から、両空港間の鉄道網改善に着手する。現行で最短1時間45分程度かかる電車での移動時間を約1時間に短縮する特急の運行を目指し、各駅停車の電車の追い越しに必要な施設を整備するほか、東京駅に直結した新駅の設置も検討する。実現すれば、空陸の総合的な交通体系が構築され、海外と国内各地の移動がよりスムーズになる。

 羽田、成田両空港間は、京成電鉄、都営浅草線、京浜急行電鉄が相互乗り入れで結んでいる。ただ、直通電車は少なく、乗り換えが必要な場合が多いうえ、移動時間もリムジンバスの約1時間15分に比べて長い。国交省は22年に成田空港と都心を短時間で結ぶ成田高速鉄道(京成電鉄が運行)が開業することを踏まえ、新ルートを活用し、3社の相互乗り入れで新たな特急が運行されれば、移動時間短縮が可能と判断した。

 特急運行にあたっては、追い越し施設がほとんどない都営浅草線内に、特急の通過を待つバイパス線を整備する。また、航空機と新幹線の乗り継ぎもスムーズにするため、東京駅に近い都営浅草線日本橋駅〜宝町駅間の新駅設置や、宝町駅と東京駅をつなぐ地下通路の整備を視野に入れ、駅の利用状況や最適な整備手法を調査する。

 国交省は21年度予算の概算要求に調査費数千万円を盛り込む方針。整備費については、3社だけでなく、JR東日本、沿線自治体の東京都や千葉県などにも負担を求めることも検討する。

 政府は昨年5月に打ち出した「アジア・ゲートウェイ構想」で、騒音規制などから発着容量が限られる羽田、成田両空港の競争力を強化するため、「羽田、成田両空港のアクセス改善を図りつつ、一体的に活用する」方針を明記している。国交省は両空港の発着枠拡大や羽田空港の国際線拡充で増加する航空需要に対応するためにも、成田高速鉄道が開業する22年以降、できるだけ早い時期に特急運行を開始したい考えだ。

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