皆様へお知らせいたします。
この度、都内のペルシャ猫の多頭崩壊現場で保護したペルシャ猫のうち1匹が、
その1匹を預かっていた個人宅で猫パルボに感染したことが判明いたしました。
ご報告が遅れてしまい、誠に申し訳ございません。
先日、預かり宅で預かっっていたペルシャ猫(よーこちゃん)が嘔吐や
下痢がひどく、具合が悪いということで、病院でみてもらったところ、
白血球の数が少なく、パルボの疑いがある、と病院で言われたそうです。
ただ、その時点では疑いがあるとしか言えず、断定はできない、
ということだったそうです。
しかし、その後、具合の悪いペルシャ猫(よーこちゃん)を預かる前から、
その預かり宅には、調布で保護され、預かってお世話していた子猫兄弟が
いたので、感染を防ぐため、保護主様にご相談をさせていただき、急ぎで
子猫5兄弟を預かっていただきました。
しかし、その後、子猫5兄弟のうち1匹が亡くなり、続いて2匹が亡くなって
しまったという知らせを、その保護主様より受けました。
そして、検査結果が出て、パルボが陽性と出たという知らせを保護主様より、
29日にいただきました。
預かり宅で感染してしまった可能性がかなり濃厚(ほぼ確実)となりました。
そして、よーこちゃんのほうでも再度病院で検査をしてしたのですが、
その結果が出て、感染していたことがほぼ確実と言われました。
(再度検査の際には、嘔吐や下痢はおさまって、だいぶ回復していた
ようですが。)
それを受け、皆様には一刻も早くお知らせすべきでしたが、私のほうで、
ブログの更新が滞っており、ご報告が遅くなってしまいましたこと、
深くお詫び申し上げます。大変申し訳ございませんでした。
尚、感染の拡大を防ぐため、そのパルボに感染しているペルシャ猫
を預かっている者には、パルボ感染が判明した時点で、飼い主宅へ
の立ち入りと、調布シェルター等、猫がいる場所への立ち入りは、
一切、禁止しております。
また、その猫を預かっている者は、完全にケージの中で猫のお世話を
しており、お世話の際には、ゴム手袋をし、ケージはこまめに殺菌剤で
拭いて、殺菌消毒し、トイレのゴミなどは、すべて袋に入れた状態で、
部屋のどこか触れられる場所に置くことなく、ゴミの回収があるまでは、
ケージの中に入れておくようにしています。
そして、その者が外出する場合には、必ず、全身着替えと消毒を
お願いしております。
私自身もその者と会うときには、極力触れることのないようにし、
手洗い(消毒や入浴等)、衣服はすぐに着替えるなどしております。
一度だけ、子猫を搬送した車の座席も、すでに消毒しております。
その預かりをしている者宅には、他に里子として迎えることに
なった子猫のドナちゃんがいましたが、判明した時点ですぐに、
ワクチン接種の有無を確認したところ、既にすませているとのことでした。
現在、ドナちゃんは元気ですので、ご安心ください。m(__)m
また、今回パルボに感染していることが判明したペルシャ猫
(ヨーコちゃん)は、今は、食欲も持ち直し、嘔吐もなく、
下痢もしていないそうです。
ただ、元気になったとしても、保菌者となってしまう恐れもあり、
厳重な注意が必要な状況が続くことは確かです。
今後、ペルシャ猫を預かって下さる方には、その旨、ご説明をし、
了承をいただいた上で、お渡ししなければならない、
と思っております。
念のため、預かり様には先住の猫にワクチンを接種してあることが
前提でのお引渡しとなります。
この件で、私がブログに掲載することが遅れてしまったために、
皆様には、大変なご心配をおかけしてしまうこととなりましたこと、
深くお詫び申し上げます。
パルボウイルスは、通常は土壌菌として土壌に生息しているようですが、
ワクチンをしていないと猫に何かで感染することがあり、劇症型を
発症すると、激しい下痢やおう吐をして、数日で死んでしまいます。
感染力が非常に強く、感染した猫のおう吐物や排泄物に触れたり、
直接触れなくても、それが何か(壁等)に付着して、それに触れた
人間の衣服に触れたり、空気中の埃の上を介してでも、他の猫に
感染してしまう可能性があります。パルボウイルスは埃の上でも、
1,2年も長く生き続けるものだそうで、いったいどこでついたのかの
ルートの特定をすることは困難です。
保護当初、妊娠の可能性があるということで、病院に連れて行き、
超音波の検査などをしてもらったりもしましたので、病院でついたのか、
ボランティアがどこかでつけてしまった衣服などを介してついたのか、
正直なところ、分かっておりません。
ワクチンの接種を第一優先に行うこととし、調布シェルターに新規で
運ばれた猫は、手術の予約を待つ前にワクチンの接種をできるだけ
優先にするようにいたしました。
先週、調布市内の動物病院の先生が、シェルターに往診に来て下さり、
ワクチンをまだ済ませていない猫で、ワクチンを打てる状態の猫
(その日は8頭)のワクチンを接種して下さいました。
今後とも、搬出後はなるべく速やかにワクチン接種をするように
したいと思います。
以下、9月5日15時41分追記
※多頭崩壊現場から救出したペルシャ猫で、パルボ感染が判明した猫は、
現在、1匹のみ(No.45、白・メス・ようこちゃん)です。
そのようこちゃんは、現在、下痢も嘔吐もおさまり、食欲も戻って、
だいぶ回復してきたそうです。
ようこちゃんが数日いた、調布第1シェルター内では、ようこちゃんは、
捕獲当初から妊娠中の可能性もあり、万が一不妊手術前に出産という事態に
なった場合に備え、他の猫のケージからは隔離して置かれていました。
ようこちゃんを移動し、パルボの疑いがあると判明してからすぐに、
入っていたケージは勿論のこと、周辺のケージや床や壁等も消毒済です。
ようこちゃん移動後、現在までのところ、同じ部屋にいた猫で、激しい
嘔吐や下痢等、パルボの症状が見受けられる猫、それにより亡くなった猫は
1匹もおりません。皆ご飯も食べ、ウンチもできているそうです。
ほぼ全頭ワクチンも済ませておりますが、念のため、第1シェルターにいた猫は、
これまでのところ、1匹も他の預かり先や里子などには出しておりません。
しばらく様子をみて、もし具合の悪い猫が出ましたら、病院に検査に
連れて行くつもりです。m(__)m
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