昨日、ケイは夕方に金さん(弁護士)と会った。
前回会うはずだった日は、金さんの知り合いに不幸があり流れたのだ。
私は昨日は、お腹を壊して店を休んでいた。
金さんとの話を終えて、うちに電話がかかってきた。
「るみかちゃん、大丈夫?」と。
「大丈夫だよ」
「何か欲しい物ある?」
「ケーキぐらいなら食べられそう(;´▽`A``」っても、この日に食べるわけじゃない。
「分かった。じゃ、ケーキかって帰るね」
そして、ケーキ片手に帰ってきたケイ。
おぉ~今日のも美味しそうだ!≧(´▽`)≦
控訴理由は、大方出来上がっており、後はケイが埋めるだけになっていた。
私は陳述書をタイプしていたが、まだ出来上がってはいない。
陳述書はゴールデンウィーク明けに、控訴状と一緒に提出するそうだ。
金さんの見解は、私が指摘している内容とほぼ同じだ。
ここに来て関東に在住のお姉さんに、大阪に出てきてもらわなければならなくなった。
ケイが「元々実家とうまくいっていなかった」という被告の言い分を裁判官は認定してるのと、被告が第一子妊娠時にケイのお姉さんやお母さんが一日に何度も電話してきたのが流産の一原因だと言っているので、それを覆すためにもね。
より、インパクトのあるものを提出しないと、控訴は即棄却されるおそれがある。
そんなことにならないよう、物証や証言を重ねる。
「お兄さんが帰ってるだろうと思って、姉貴にメールしたんだけどね」と、ケイ。
「ダメだよ!そんなの。まず、義兄さんの許可をもらわないと。お姉ちゃんだってお兄さんに言いにくいと思うよ」
「そうだねぇ。。」
「こそこそしてるのみたら、義兄さん気分悪いと思うよ。お姉ちゃんからしたらケイちんは血の繋がった弟だけど、儀兄さんにしたらそうじゃないでしょ?」
「うん、うん」と、納得顔のケイ。
「電話してみたら?」
「なんて言おうか?」
「率直に、話せばいいじゃない。これこれこうなので、お姉さんを貸して下さいって」
「そうだね。電話するよ」と、電話をしたが、まだ儀兄さんは会社から帰っていなかった。
お姉さんに、義兄さんの許可を得たいことを話すと、お姉さんは、ほっとしたようだった。
きっと、どうしよう?なんて言おうと、頭を悩ませていたに違いない。
そして、義兄さんが帰ってくる時間に再度電話をしたケイ。
気持ちよく「協力するよ」と、言ってもらえケイもほっと胸を撫で下ろした。
「良かった」
「そうだね。こういうことを欠いたらダメだよ。まずは義兄さんに話を持っていかなきゃ」
「るみかちゃんの言うとおりだね。ありがと」
それから、お風呂に入ってケイは先に眠った。
気分が乗っていたので、私は陳述書の続きをタイプした。