月曜までに仕上げないといけない仕事があるとかで、ケイは今日出勤だ。
昨日は一緒に帰って来た。
その道中「ケイね、財形貯蓄一部解約する。していい?」と、ケイ。
「ついに回らなくなったの?」
「うん」
「いいけど、絶対に無駄遣いしちゃダメだよ」
ケイは自社株を切り売りして何とか生活できてきたが、ついにそれが底をついた。
財形と他にも会社の天引きでケイがしている貯蓄は数百万ある。
その一部を解約するのだ。
状況が状況なので、普段の生活費を私もかなり出している。
それは仕方ないことだと思っている。
しかし、冷たいようだが、ケイの小遣いや付き合いのお金まで私は面倒見る気はない。
そこまで、甘えられても困るし、ケイもそこまで私を当てにしていない。
ケイに引き出せる貯蓄がないのなら、考えもするけどね。
この貯蓄は全て向こうにさらけ出している。
と、言うより、向こうが裁判所に調べさせてくれたお陰で、ケイが知らなかった預金があることも知ることとなった。
ありがうさん!
ケイは天引きでされている貯蓄ですら把握していないし関知すらしていなかったのだ。
もし、離婚が成立し財産分与の話になっても生活が出来ずに引き出したと言えるし、その分ケイの取り分が少なくなるだけなので別にどうってことない。
で、今朝。
「ケイ会社まで歩いて行かないといけない」ですと!( ゚ ▽ ゚ ;)なんと!?
「えぇーそこまでお金ないの?」
「うん」
「分かったよ」と、財布から1万を取り出し渡してあげた。
「来週中には、お金手元に入るからね」
「了解だよ」と、送り出した。
その後姿を見送って「お小遣いももらえず、嫁に昼食代込みで毎日千円もらう生活ってどんなのだったのだろう?」と、切なくなった。
大の稼ぎの良い大人が、毎日千円って!?
あんまりだよなぁ。。
訴訟って本当に原告側にとって酷だ。
特に離婚訴訟で夫が原告の場合、共有財産と言いながら、妻である被告が抱えてはなさいない預貯金は原告には渡されず、決着が付くまで、妻の役目など果たしていない被告に婚姻費用を払い続け、自分の生活費は自分で何とかしないといけないのだ。
原告にとって訴訟とは被告との争いなどではなく、ある意味、時との争いのような気がする。
ケイの場合、ここまで(調停を含めて約3年)の時間を費やし争うと、その時の重さで和解などする気には到底なれるもんじゃない。
それほどに、訴訟というのは時を食いつぶす。
いつ終わるかも知れない争いを、仕事をこなし自分の生活を立てながら忍耐強く時が流れるのを待つしかないのだ。
例え、裁判官から和解を示唆されても、今更、引き下がれやしない。
ケイの場合だが、もし裁判官が和解を促したら、それこそ裁判官は原告の時の重さを分かっちゃいないと私は思う。
和解?今更どうしてそんなことが出来るのか?
そんな軽いものではない!
ケイがこの3年余り苦悩し時には理不尽さに泣き生活費にさえ困ったことを、そんなに軽く見て欲しくはない。
それに比較して、被告はこの3年間、苦悩はしたが知れないが、ケイが送金したお金でのうのうと暮らしてきたのだ!
どっちが、苦しんだと思うのだろう?
そんなところも加味して欲しい。
もっと、すんなりと事が運んでいれば話は違ったと思うが。
時との争いのような、時間ばかりかかる日本の裁判の進行具合は本当に馬鹿げていると、私は思う。。