水曜日。。
夜、仕事を終えケイの待つ家に。
「お疲れ~」
「ただいま~」
いつもの光景で和む瞬間だ。。
焼酎のお湯割りを飲みながら話す。
「あっ、そうだ!!\(゜□゜)/ 」
「どうしたの?どうしたの?Σ(・ω・ノ)ノ!」と、ケイ。
冷蔵庫からチョコレートケーキを取り出して「はい、これ」と、ケイに差し出す。
「ケイが貰っていいの?」
「いいに決まってるじゃん!」
「ありがと。お返しは3倍?」
「3倍って言っても何万もするもんじゃないから安いものだよ」
「あはは~」
そして、パッケージを開けた。
「美味しそう♪o(^▽^)o 」
パウダーシュガーが別に付いてて、それを茶こしでパラパラっと降りかけてあげた。
「わぁ~もっと美味しそうになったね」
「そうだね。さっ、食べて」
「いただきま~す」
「どう?」
「美味しい~~♪(o^-')b今まで食べたチョコケーキの中で一番美味しいよ!」
「どれ?」と、私も一口。。
おぉ~~ウマいぞぅー!(@_@)
「甘すぎず丁度いいね」
「うん。おつまみになるよ」ケイは焼酎の水割りを飲んでいた。
もう少し食べようと思ってたのに、ケイは全部食べてしまった。
「あっ!食べちゃった!食べたかったのに」
「ごめ~ん。欲しかったの?」
「うん。でも、それはケイちんの物だからいいよ。ところで、裁判はどうだったの?」
「う~ん。向こうの財産関係の物だけでは判断できないのでケイのも出して下さいってことだった」
「でも、どうして先にケイに出すように言わないんだろうね?」
「そうなんだよ。金さんも、それがおかしいって言ってたよ」
ケイが裁判所を通して、銀行に取引明細書関係を請求したのは向こうが隠しまくったからだ。
まったく!何を考えているか分からん。
それも、別居数年前に遡って取引明細書を要求しているのだ。
「別居前って、何かあったの?」
「何もないよ。交通費が入ってただけでね」
「向こうの弁護士の考えてることも、ホント分からないよね。でもさぁ。ケイが用意するとなったら面倒だけど、ケイを飛び越して請求するんだからケイは楽でいいじゃん」
「そう思うけどね」
「ケイには何もやましい事ないんだから、どうぞ、どうぞ!って感じだよね」
「うん」
「彼女の顔見た?」
「見ないよ。帰る時にケイに届いた田舎の役所からの郵便物の封を切ったのを渡されたの」
「えぇー!?」
「それで、どうして開けたんだって言ったら親展じゃなかったからって言うんだよ!」
「バカじゃないの!( ̄□ ̄;)親展じゃなくたって人の郵便物なんて開けちゃいけないでしょ」
「そんなことされたら、そっちも気分悪いだろ!って、怒ったんだけど、向こうの弁護士がヤツを引き離して行ったよ」
「何も言わなかったの?」
「黙ってたよ」
「それでね、その前にね、未だに婚姻関係は壊れてないって」
「誰が言ったの?」
「向こうの弁護士。夫婦関係が壊れているとは思っていません、って」
「バッカじゃないの!?( ̄∩ ̄#だったら、どうしてケイの財産関係の物を請求するのよ」
彼女達は、グラスをコンクリートに落として誰が見ても粉々になっていると分かる物を、割れてませんって言っているようなものだ。
誰か、彼女達に付ける薬下さい。。(/TДT)/
「そうだよ!さっきの話の時も顔見てないの?」
「うん。目なんか合わさないし見たくもない。裁判中もヤツなんかいないってぐらいに無視してるしね」
「彼女はケイのこと凝視してたと思うよ」
「知らないよ」
「私は顔が見たい。絶対に本人尋問の時行くからね」
「いいよ」
「でも、みるが危ないから行っちゃダメって言うの」
「どうして?」
「あの人は調べて母さんの顔知ってるかも知れないから、そんな病んでいる人の前に行って私に危害でも加えられたらたまらないからって」
「それもそうだね?」
「でもさぁ、危害加えられたら今度は刑事事件になるからいいじゃん」
「るみかが怪我したりしてどうするんだよ。ダメだよそんなの」
「大丈夫だよ。そこまでしないでしょ?体力的にも私が勝ってると思うし」
「それはそうだけどね」
ふぅ~最後の足掻きだろうけど、何とかならないものかねぇ。。
疲れるよ。ホント。(  ̄っ ̄)