寝不足なあたしは再度横になる。
裁判の時間は分っていたけど、今更、心配してもしょうがない。と、寝る。
ケイから電話がかかってくると思い込んでて、携帯メールに気付かず^^;
目が覚めて、遅いなぁ、まだ終らないのかな?と、思っていて、ふと携帯を見るとチカチカしてる。
メールかよ?と、思って見るとやっぱりケイからだった。
「終りました。まだ、反論があるらしいです。先生が言えば言うほど墓穴を掘るから言わせておきましょって。モラハラ関係ない?って」
キィーィィィー<`~´>モラハラ関係ないって何?意味不明。。
まだ、反論するのかよぅ。無駄なのに。。無駄な抵抗止めろちゅ~うねん(ーー゛)
まぁ、これは想定内だし、悪あがきしているだけだから、さほどムカつきはしないけどね。。
夜、店が終って帰宅。
ケイは裁判の後、会社に寄って帰ってた。
「で、どうだったの?」
「貯金のことで何だかんだ言ってたから裁判官がそれは反論書にして提出して下さいって。何反論するんだろうね?」
「どうせまた屁理屈だよ。隠し預金なんかないって言ってて、してた証拠もあるのに反論のしようないでしょ?ウソをついてたのは間違いないしね。証拠も出さずに何々に使いました、なんて言うんじゃない?」
「それしかないよね?」
「どんな顔してたの?」
「普通だったよ。でも、気分悪いから顔なんてほとんど見てないよ。裁判官に普通に話してた。たまに笑うような声を出しながらね」
「お姉さんに切って送り返した招待状の時は?」
「その時はさすがに黙ってた。先生が現物を持って行っててテーブルに並べたら、裁判官が切っていますねって、えっ!って顔してたよ」
結婚式の招待状を半分に切ってお姉さんに送り返してるのを、物証として提出している。
これは、今回の裁判日の数日前に、彼女の方にもケイの反論書と共にコピーが届いているのだ。
「自分は間違ってないって思ってんだよ。息子の貯金は彼が幼い頃からのものですよね?って裁判官に聞かれて、そうですって言いながら、お小遣いとかお祝いとかを貯めたものですって言うんだよ」
「何それ?日付見れば分るでしょ?毎月ケイちんの給料日後なのに?誰かが毎月お小遣いとかお祝いくれるって言うの?おバカだねぇ」
「おかしいよ」
「うん、やっぱり彼女おかしいよ!異常だね。辻褄が合ってないじゃんね。大体さぁ、お姉さんに送った物とか出されたら出廷しないでしょ?恥ずかしくて行けないよ。弁護士に任すよね」
ホントに恐るべき女だ\(◎o◎)/!
「モラハラはね向こうの弁護士がこの件とは関係ないと思っています、だって」
「バッカじゃないの!?そもそもそれが一番の大元なのに!ホント弁護士もおバカだね!まっ、何を言おうが判定するのは裁判官だからいいけど。弁護士はきっと彼女にそう言われたんでしょね。依頼主だから聞かない訳に行かないしね」
「だろうね。何か証拠でも出すのかな?」
「そんな物あるわけないでしょ?。自分に有利になるような証拠があればとっくに出してるよ。彼女は自分が依頼した弁護士が若いから馬鹿にして、自分の思いどうりなると思ってると思うよ。裁判官も問いはするけど突っ込まないから自分の言うことが通っていると思ってるのよ。ケイちんの話からするとそうだよ」
「虚しいね……」
「そもそもは、モラルハラスメントな彼女にケイちんが引っ掛けられたってことだよ」
「そうだね。終わった後、先生とお茶して向こうの弁護士ってどうなんですかね?って聞いたら、やっぱり若いからねって。自分も若い頃はあんなものだったって」
「でしょうね。人生経験の成せる業ってあるからね。でも、彼もこれで少し成長するわけだ」
「そうだろうね」
「最初は彼女の話を聞いて勝てると思ったんでしょうね?それが、進むに連れてボロボロと彼女のウソが分かって焦ったでしょうね?ウソを重ねられると戦略立てられないもんね。結局、自分も騙されたってことでしょ?」
「だよね」
「ある意味、いい勉強になったんじゃないの?こんな依頼主も居るんだってね」
「ケイの先生も勉強になったみたいだよ。モラルハラスメントってよく出てきましたねぇ、って」
「先生はケイちんが、すごい人だって思ってるでしょうね?」
「うん、そう思ってるみたい。それが、言葉の端々に出るの」
あたしだ!っちゅうの(-_-)/~~~ピシー!ピシー!
でも、私がしゃしゃり出る必要はないのでそでれいい♪
「ケイちんの先生もいい勉強になったと思うよ」
「そう言ってた」
「だったら、良かったじゃん!人間、日々勉強だよ。幾つになっても死ぬまでね。私は、そうでありたい」
「ケイもそう思う」
まだ、月日はかかりそうだけど、それもしょうがない。。
機が熟さないとね。。
でも、一つだけ望むことは、彼女に自分を省みて欲しい、かな?