本当にあった私の体験談
誰にもいえない、みんなに言いたい、ウソのような本当の話! え、うそ? そんな話は信じられない? でも信じてほしい、聞いてよ、聞いてよ! 私の内緒話。見知らぬ人にだけ伝えたい話がある。本当にあった私だけのとびっきりメモリー。
本当にあった私の体験談 VOL.49
これはもはや、快感というより拷問。私は“イクイク病”の女。
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- 神奈川県 めい 27歳
私は現在、治療方法が未だ見つかっていない病気をわずらっています。他人に伝染するだとか、死の危険があるだとか、そういった病気ではないのですが、私はこの病気と一緒に死ぬまで過ごすのかと思うと、背筋がゾッとします。決して他人には言えな
い、恥ずかしすぎる病気。世界でも報告例の少ない病気。実は私、ちょっとしたはずみで一日に何度もエクスタシーをむかえてしまう“イクイク病”のクランケなんです。
この“イクイク病”の正式名称は、持続的性喚起症候群。それが判明したのは去年の夏でした。自転車に乗って、近くのコンビニまで買い物に出た時、体がビクビクッとはずんで、なんともいえない快感が私を襲いました。その時は「あー、私、たまってんのかなー」ぐらいしか思っていなかったのですが、悲劇は更に続きます。
翌朝、満員電車に揺られて会社に向かう時も、電車の振動にいちいち体が反応し、何度もイッちゃいました。会社にたどり着く頃にはヘロヘロで、とても仕事どころではありません。同僚に肩を叩かれたり、ポケットに入れておいた携帯が鳴っても、イッ
てしまい、さすがにこれはまずいなと思い病院に行きました。
最初はどういう病気か分からず、首をひねっていた医者から連絡があったのは数日後。その衝撃的な病名を告げられ、私は唖然とするしかありませんでした。誰にもできず、しばらく思い悩みました。しかし、普段からポジティブシンキングの持ち主だった私は、「ま、気持ち良いから別にいいか」と、無理矢理自分を納得させました。
しかし、これが大間違い。日常生活にはかなりの“振動”が潜んでいます。さっきも書いた、自転車、電車に携帯。更には、階段、地震、カラオケやクラブの音楽の震動でもイッちゃいます。もう、外を歩くのは恐怖でしかありませんでした。
そんな中、ある日。私が資料を抱えて歩いていると、床から突き出てた出っ張りに足を取られて転んじゃいました。当然ここでもエクスタシーをむかえ、私がへたりこんでいると、見ず知らずの男性社員が資料を集めてくれたんです。私はお礼を言うと、
彼は食事に誘ってきました。結局その日のうちに食事に行って、そのままベッドイン。彼と付き合う事になりました。
付き合い始めてからしばらくしたある日、彼は言いました。
「お前、俺の事、好きだったの?」
「え?何で?」
「だって、荷物を拾ってやった時のおまえの顔、『もう好きにしてください』って感じで、えらい色っぽかったからさ」
ですって。エクスタシー直後ですから、当然と言えば当然ですよね(笑)。
彼は私の感じやすさが気に入って、夜の生活のおかげで交際は順調。けれど私は「とても普通の仕事はしてられない」と思い、この感じやすさを活かして彼には内緒にしてソープで稼ごうと思ったんですけど、甘かったですね。一日だけ働いて速攻やめちゃいました。だって、お客さんにつくたび何十回もイッてたら体がもつはずないじゃないですか(笑)。