先月、千葉県銚子市の市立総合病院の全面休止が議会の賛成多数で可決されましたが、病院の存続を訴えていた市議会議員に対して、市長が豚肉を贈るなどしていたことがわかりました。
千葉県の銚子市立総合病院は、医師不足や財政難などを理由に市民が反対する中、9月いっぱいで全面休止することを先月の臨時議会が正式に決めています。
ところが病院の休止を決めた市議会での条例案採決の前日の先月21日、岡野俊昭市長が病院の存続を訴えていた市議会議員の自宅を訪れ、豚肉およそ1キロを贈っていたことがわかりました。
「病院のこと、大変困っていると言いましたので、『うまくいくといいですけどもね』と言う話はした。(採決の前日という)時期的に非常にまずかったと非常に反省しています」(銚子市 岡野俊昭 市長)
市長は市議に対し豚肉を贈った事実は認めましたが、「市議は自分の親戚なので公職選挙法に抵触するとは思っていない」と述べました。豚肉を贈られた市議は病院廃止の条例には反対票を投じたということですが、受け取ったことは軽率だったと話しています。
市立総合病院の廃止には多くの市民が反対していましたが、議会での条例案は13対12の1票差で可決されていました。(05日11:40)