ロシアへの対応などをめぐって連立政権が崩壊したウクライナで、欧米寄りの路線をとるユーシェンコ大統領への支持が急落していることが明らかになりました。
8月中旬から下旬にかけて行われた世論調査によりますと、近く総選挙が行われた場合、親ロシア派の野党「地域党」に投票すると答えた人が26.6%に上り、ティモシェンコ首相を支持する「ティモシェンコブロック」の22.2%、そしてユーシェンコ大統領の与党「我らのウクライナ」の3.9%を上回りました。
また、大統領に誰を選ぶかとの問いに対し、現職のユーシェンコ大統領と答えた人はわずか4.7%で、最も多かったのは「地域党」の党首であるヤヌコビッチ前首相の27.8%、次いでティモシェンコ首相が22.5%でした。
ウクライナではティモシェンコ首相が野党「地域党」などと組んで大統領の権限を制限する法案を2日に可決させたため、与党「我らのウクライナ」が連立から離脱し、大統領と首相が激しい非難の応酬を繰り返すなど政治の混乱が始まっています。(05日02:08)