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2003/06/10
民主党日韓議員交流委員会が設立総会を開く
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政策・運動の両面から日韓間の議員交流を深める目的で、幹事長直属の機関として設置された民主党日韓議員交流委員会(鳩山由紀夫委員長)が10日、党本部ホールで設立総会を開いた。

 挨拶に立った鳩山委員長は、「日韓関係のさらなる発展、北東アジアの平和と発展のために力を尽くしたい。盧武鉉韓国大統領が国会演説を行った翌日に、この設立総会が開かれたことは、大変意義深いことだ。民主党として、大きなメッセージを発信できるよう、積極的に行動していこう」と参加者に呼びかけた。

 来賓として挨拶した趙世衡(チョ・セヒョン)駐日韓国大使は、「韓日間の議員交流は、両国民の交流と理解を深めるうえで、さまざまな困難があるときでも重要な役割を果たしてきた。韓日両国の関係は、98年の韓日パートナーシップ共同宣言を受けて、昨年のワールドカップ共同開催など、両国の友好親善ムードが確固たるものになったのも、両国の過去を直視しつつ、未来思考を目指すという大義原則があるから。特に今回の盧武鉉大統領の訪日は、21世紀の新時代を切り開く大きな契機になるだろう」などと述べ、今後の北朝鮮核開発問題の平和的解決や東アジアの地域協力のために、民主党の取り組みへの期待感を表明した。

 また、基調講演を行った東京大学の姜尚中(カン・サンジュン)教授は、「日本にとって日米関係が重要なのは言うまでもないが、今後は日韓関係を基軸に考えるべきだ。また、日韓関係についても、特定政党・派閥だけが不分明な関係を持つというのではなく、民主党などが多様な関係を結び、選択肢を広げ、オルタナティブを増やしておくことは重要だ」と民主党の取り組みを評価。あわせて、民主党が北東アジア外交などで分かりやすい簡明なドクトリンを出すこと、若手国会議員同士の交流を深めることなどを求めた。姜教授はまた、対北朝鮮政策について、「現在日本では北朝鮮への不信感が増大しているが、溜飲を下げるだけで、国益としてはマイナスではないか。北朝鮮にもきちんと出口を示すべきだ」などの考えを表明した。

 総会で確認された委員会の構成は、次の通り。最高顧問=羽田孜▼顧問=菅直人、伊藤英成、中野寛成、岡田克也▼委員長=鳩山由紀夫▼委員長代理=仙谷由人▼副委員長=土肥隆一、中川正春、円より子▼事務総長=ツルネン・マルテイ▼事務局長=近藤昭一▼副事務局長=今野東、井上和雄、内藤正光、岩本司▼幹事=参加議員全員。同委員会では、今後早期の訪韓交流を検討するとしている。

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