メディアで報じられるアメリカ発のニュースというと、国際問題だったり最新技術だったり企業最前線だったり。でも、アメリカでもネットで普通に盛り上がっているのは、やっぱり日本と同じような身の回りの話題が中心。アメリカの“お茶の間”ではどんなことが話題になっているのか−−アメリカ在住の主婦兼ライターのウォール真木がレポートします。
日本の8月下旬、セントルイスではこの頃、早くも新学期の始まりです。ウォール家の娘たちも小学校3年生に進級した長女と、やっとキンダーガーテンに入学した次女が、スクールバスに乗って通学しております。
母がやっと手に入れた自由だ、ひゃっほーい!
ところが、学校が始まれば増える仕事もある。それはお弁当作り(涙)。朝の慌ただしさの中で、卵焼きを作ったり、ブロッコリーを茹でたり……。そりゃあ、ワタクシのことですから焦がす! 煮過ぎる! ついでに昨日炊いておいたご飯は、なんかまだ芯が残ってたぞ(笑)。
長女と次女の新学期。スクールバスに乗って待ちに待った登校です。手にしているのは以前「お茶の間通信」でも書いた「スクールサプライ」がぎっちり詰まった紙袋 |
そんな不出来なお弁当を持って、毎日元気に登校するウォール家娘たち。しかし、珍しい和風ランチということで、ほかの生徒がよくのぞきに来るそうです。さて、彼女たちが純日本風のお弁当を持参するようになったいきさつは、過去の「お茶の間通信」でも書きましたが、実はもう1つ深いワケがあったのでございます。
それは、学校で出されるスクールランチ(給食)。
アメリカの小学校ではランチを家から持ってくるか、それともカフェテリアで買える給食にするか、どちらかを選ぶことができます。長女が入学した直後、そのスクールランチの献立表を持って帰ってきたことがあるのですが、コレがまたすごいラインナップ。ガク然とせずにはいられませんでした。
なんだ、このピザとかハンバーガーとかホットドッグとかが並んだメニューはっ!?
本当にそうなのです。主食が上記のようなメニューに、副菜として温野菜やフルーツ(缶詰の場合が多い)が付いて、あと飲み物が牛乳といった感じ。時には特別メニューとしてメキシコ料理(タコスとビーンズとか)が出たりもするそうです。あと強烈なモノとしては「揚げチーズ」が挙げられますかねぇ。棒状のモッツァレラにパン粉付けてフライにした食べ物です。
当たり前ですが、高カロリー……(汗)。
アメリカは以前から肥満が問題視されていますけど、小さいうちから予防するのが大切なのでは? 子供が口にする物なんですから、見直してほしいなぁ。
そんなワケもあって、ウォール真木のお弁当作りは、当分終わりそうにありません。とほほ(涙)。
ウソ偽りのない、娘たちの学校の献立表の一部……。火曜日はピザで、水曜日はハンバーガーです。ちなみに上の段は朝ごはんのメニュー。忙しい家庭のために、学校で授業前、朝食も出してくれるのです |
筆者紹介 ウォール真木(うぉーる・まき) 海外生活がそろそろ人生の半分にリーチしかけている主婦兼ライター。主にインターネットからの情報で日本人のアイデンティティーを保持しているつもりだが、周囲からは否定されている。現在2児の母で子育てに奮闘しつつ、Narinari.comで執筆活動中である。著書に「アメリカの弁護士は救急車を追いかける―アメリカの不思議なジョーシキ114」(宝島社文庫) |
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