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誹謗中傷…中高生トラブル急増の「プロフ」 格闘する見回り先生 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:ネット社会
「プロフィルサイト(プロフ)」と呼ばれる自己紹介サイトなどの携帯電話の書き込みをめぐり、中高生がトラブルに巻き込まれるケースが急増している。群馬県教育委員会は4月から、教師に問題サイトを見つけてもらおうと、都道府県単位で初めてのネットパトロール事業を始めた。だが“見回り”の方法や発見時の指導方法は手探り状態で、現場の教師たちは困惑しながら小さい画面と格闘している。
「女子生徒への誹謗(ひぼう)中傷を繰り返す掲示板を見つけた」。「ネットパトロール隊員」の教師ら25人は8月8日に会議を開き、1学期の成果を報告した。
群馬県教委は2008年度予算で130万円を計上し、関心を持つ県内の中学校10校に携帯電話を1台ずつ貸与。教師が「PROHOO!」などのポータルサイトから検索するなどしてモニタリング、自分の学校の生徒らが使うサイトなどの書き込みで気付いた点を調査票に記入する。
だが8日の会議でも「問題あるサイトが見つからない」という戸惑いの声が相次ぎ、把握する難しさが浮き彫りになった。
携帯電話問題に詳しい群馬大の下田博次特任教授は「学校裏サイトは比較的オープンだったが、子どもが大人に監視されるのを嫌がるのを察知した業者が増え、大人に見つからない“密室”を与えている」と指摘。「ネットパトロールは難しくなっている」と話す。