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◆日本代表練習試合 日本代表0―1流経大(30分ハーフ) バーレーン戦に向け千葉県内で合宿中の日本代表は、合宿最終日の1日、流経大と30分ハーフの練習試合を行い、0―1で敗れた。生命線である攻守の切り替えや前線からのプレスがことごとく不発。合宿で、何度も練習試合を行っている流経大からは“史上最弱”の声も聞かれる始末。W杯出場をかけた一戦の前に、岡田ジャパンに不安が募った。
岡田ジャパンに突きつけられたのは、屈辱の結果だった。流経大との練習試合。「生命線」として、発足当初から徹底し、今合宿でも再確認したはずの攻守の切り替えや前線からのプレスが、全く機能しない。決定的なシュートチャンスは無し。逆に後半21分に、ミドルシュートをたたき込まれ、完敗だ。
オシムジャパン時代から通算6度目の対戦で、初めての敗戦。31日に天皇杯予選の茨城県決勝を戦い、連戦だった流経大の選手たちから「今までの代表の中で、一番悪いんじゃないですか」、「鹿島のサテライトより弱い」、「調整段階ということを引き算しても、心配ですよね」と酷評された。
“仮想バーレーン”の一戦だった。試合前、岡田武史監督(52)は、普段は4―4―2でゾーンディフェンスを敷く流経大に「3バックでお願いします。DFでボールを回さず、GKが大きくけり出してほしい。中盤は、マンツーマンでやってほしい」と要求。高さのある相手に対する守備に主眼を置いたはずが、慣れない戦術で戦う相手にセカンドボールさえ拾えず。流経大のある選手からは「自分たちのプレーができた。いつもは、プレスがガンガン来るのに、今日は自由にできた。全部が中途半端だった」。いいところなしで、本番前最後の実戦は終わった。
屈辱の敗戦に「前半はみんなイケイケで、どんどん行っちゃって。後半は組織でプレッシャーをかけるように言ったら行かなくなってしまった。このレベルでも飛び込みすぎたらやられると、加減がわかったんじゃないか」と自虐的に話した岡田監督。アウェー決戦まであと4日。余裕は無い。不安を打ち消すためには、突貫工事で建て直しを図るしかない。
◆西川止めちゃった ○…後半から流経大側のGKとして出場し、大番狂わせの立役者となった。後半28分には、代表にとって唯一の決定機となったMF今野のヘディングシュートをパンチングで防ぎ、完封勝利に貢献。「試合なんで(勝利を)狙っていました。流経大のDFの名前を全部覚えて(ゲームを)やった。(代表を)止めちゃいました。勝ったのでうれしかったけど複雑です」と苦笑いしていた。
(2008年9月2日06時02分 スポーツ報知)
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