2日付の中国各紙は日本の福田康夫首相の突然の辞任表明について続々と報じている。今後の日中関係については「福田氏の辞任による影響はない」「後任に誰が立っても、小泉純一郎首相の時代のように冷え込むことはない」との論調が多数を占めるが、中には悪化を危ぶむ声も出てきた。
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今後の関係悪化を懸念する声の理由は、後任として有力視されている麻生太郎幹事長の歴史認識や過去の発言だ。中国メディアは福田首相の辞任のニュースと共に、後任と目される麻生氏の経歴やこれまでの発言についても紹介。その中に出てくるのは「日本のタカ派著名人物」「右派の言論」「戦争中の日本による侵略を美化」「南京大虐殺を否定」「親台湾」といったキーワードだ。
中国の経済情報サイト「財経網」はポスト福田の日中関係に関する評論で「麻生氏が次期首相に就任すれば、日本の近隣諸国は日本との関係発展に対して慎重な態度をとらざるを得ない」とし、「日中関係に新たな試練が訪れる」と報じた。
写真は8月8日、北京五輪の開会式出席のために訪れた中国で、胡錦濤国家主席と笑顔で握手を交わす福田首相。(編集担当:恩田有紀)
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