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首相会見〈2〉「小沢代表と胸襟開き話したかった」

2008年9月1日22時16分

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 ――消費者庁の成果は道半ば。仕上げる責任はだれにあるのか。(首相を)辞めること自体が混乱を招く。

 消費者庁は大体、法案は決まった。ここまでまとまれば、国会で野党とどういう話し合いをしていくかはお任せするしかない。私が続け、国会が順調にいけばいい。そういうことはさせないと野党が言っている限り、私の場合、困難を伴うのではないかと思う。政治空白を作らないためには今がいい時期。私が、いろいろ考えて判断した結果、新しい人に託した方が、よりよいという判断をした。

 ――(1日)夕方に(自民党の)麻生太郎幹事長と何の話をしたか。自ら幹事長にした麻生氏を引き続き指示するのか。

 今日は麻生幹事長と町村官房長官に来ていただいて、説明を申し上げた。いろいろなやりとりがあった。その後のことは自民党の党内でどうするということだが、総裁選の日取りを決めていただきたいと麻生幹事長にお願いをした。

 ――決断に至る過程で、解散は考えなかったか?

 ねじれ国会で苦労させられた。話し合いができないことがあった。重要法案に限って、聞く耳を持たずと言うことが何回もあった。(民主党の)小沢代表には「国のために胸襟を開いて話し合う機会を持ちたかった」と申し上げたい。

 ――総理は1カ月前に自身の手で内閣改造、かなり大幅な改造をしたばかり。国会も迎えないうちに自ら辞職という形をとったことへの見解は。

 私が1カ月前に内閣改造したということ、なぜ1カ月後に総理自身やめるのかということで、これは、もっともなお話だと思います。私も内閣改造をしたときには少なくとも、重要な案件について何とかしたいという意欲を持っておりました。特に経済については特に重視しなければいけないという思いがございました。しかし、それが先週末に一応の決着を見たと言うことであります。じゃあ、いま現在、どうして組閣当時と考え方が変わったのかと申しますと、そのあとのいろいろな政治の状況がありますので、そういうことを勘案して、この臨時国会が少しでも順調にいくようにと考えましてね。また野党は、解散、解散とあおるわけですね。解散と言うことがありますとね、それは議員心理というものは、いろいろございますので、そういう議員心理の結果ですね、また政治情勢が不安定になってはいけない。そういうことになった場合には、国会だけの話じゃない。国会議員だけの話ではない。国民全体にご迷惑をおかけする。これが一番いい時期だと思っています。

 ――総理の会見が人ごとに聞こえるという話があった。自民党を中心とする政権への影響は。

 順調にいけばいいですよ。それに超したことはない。私の先を見通す目の中には、順調でない可能性がある。その状況の中で不測の事態に陥ってはいけない。人ごとのようにとあなたは仰っているが、私は自分自身を客観的に見ることができるあなたと違う。そういうことです。

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